【熱中症・脳震盪・捻挫・打撲・突き指】野球に多い5つ怪我の応急処置方法まとめ

こんにちは!
JBS武蔵です^^

日本では四季がありますね。

最近では5月あたりでも、
30度くらいになる日も多くなってきています。

6月は梅雨でジメジメ暑く、
7月〜8月は夏真っ盛り・・・。
9月は10月は残暑、
11月でも30度近い暑い日がありますね。

そうなると出てくるのが・・・そう!

熱中症です!

野球のユニフォームは厚手で出来ており、
熱中症にかかりやすい種目の一つです。

また残念ながら重大事故も起こっているスポーツです。

今回の記事では熱中症に限らず、
・捻挫
・脳震盪
・突き指
・打撲
・熱中症
についての応急処置についてそれぞれ動画にしました。

現場で良くある突き指や打撲、捻挫に加え、
重大事故を防ぐ目的で熱中症や脳震盪を含めて今回の記事を作成しています。

夏の時期だけ対策では今の気候では、
対応しきれないかもしれません。

この記事ではまとめて動画を載せてあります。
怪我予防や事故の予防にお役立てください。

またチームなどでシェアして頂けると、
監督やコーチを含め保護者の基礎知識も上がってきます。

野球肘や肩の問題も昨今では取り上げられていますが、
選手達の健康を守る事は指導者の役目の1つでもあります。

ぜひご活用ください。

熱中症について

動画こちらから↓↓

熱中症の処置①:状態の確認と水分補給

まず最初は、
選手の状態の確認と水分補給を行います。

コミュケーションが取れる状態かどうかという事も、
大切な要素になってきます。

・朝ご飯は食べたか
・今の気分はどうか
・睡眠時間はどれくらいだったか

など簡単なコミュニケーションがとれるかどうかを見ていきます。

全く話せない場合は、
無理をしてコミュニケーションをとる必要はありません。

ぐに塩分を含んだ水分を補給します。

・スポーツドリンク
・経口補水液

がオススメです。
できるだけすぐに補給をするようにします。

熱中症の処置②:冷却

水分補給と同時進行で体内にたまった熱を冷却していきます。
体温があがっている状態ですので下げていく必要があります。

氷や氷嚢などを利用して、
・首
・頭
・鼠蹊部
・脇の下

などを脈がある部分を冷却します。

また競技にもよりますが野球であれば、
ベルトやスパイクなど体を圧迫しているものを外していきます。

また冷却の効果を高める為に、
仰いで風を当てる事も有効になります。

熱中症の処置③:楽な姿勢の確保

次は楽な姿勢を確保していきます。
ここまでにダックアウトなど日陰で行えていれば問題ありませんが、
無い場合は日陰を探して移動します。

ここから楽な姿勢をとります。

・椅子に座る
・地面に座る
・横になる

など本人が楽な姿勢を取れるようにしていきます。

熱中症の処置④:その後の対応

楽な姿勢をとり、
本人が回復するまで安静の状態を続けます。

熱中症が軽度であれば、
休息をとると回復する事もあります。

だ選手の安全を考えると、
その日の競技への参加は控える事をオススメします。

また嘔吐や気分が悪化した場合は、
病院を必ず受診しましょう。

熱中症は最悪は死亡の起こる症状です。
また残念ながら野球での熱中症による死亡事故も起こっています。

大丈夫だろうと甘く見て判断する事が悪化に繋がります。

選手の健康を守る事を第一優先として下さい。

脳震盪について

動画はこちらから↓↓

次は脳震盪についてです。

脳震盪は野球で言うと、
・打者が頭部へデッドボールを受けた時
・走者と守備でのプレー
・守備時にフライを追っていって交錯した時
などに主におこります。

先述した熱中症に加えて、
「脳震盪」
も重大事故に関わる事があります。

私たちJBS武蔵は医療従事者ではないので、
専門外ではありますが、基礎知識として知っておく事は
現場にいる監督・コーチ・保護者にとって有益になるはずです。
(脳震盪が疑われる場合は必ず医療機関を受診してしてください)

脳震盪の処置①:意識の確認(無い場合)

まず最初に行う事は、
意識の確認をします。

意識が無い場合はすぐに救急車の要請をします。

医療従事者ではない人が判断する事は極めて危険な行為です。
すぐに救急車を要請し受診します。

また激しく交錯した場合などは、
頚椎の損傷
の可能性もあります。

その場合は、
下手に動かす事が危険です。

頭を固定し維持する事が大切になりますので、
移動などはせずにその場で固定と救急車の要請をします。

またAEDの準備を行い、
必要であればAEDを使用して蘇生を行います。

脳震盪の処置②:意識の確認(有りの場合)

意識がある場合でも、
記憶が飛んでいたり曖昧な事しか話せない事もあります。

意識がある為、
起き上がろうとしますが無理をせずそのままの姿勢を保ち安静にします。

寝ている状態でコミュニケーションが取れるか確認をします。

・今の気分
・痛みの有無
・どの部分が痛いか

などコミュニケーションを取るようにします。

脳震盪の処置③:体を起こす

次は体を起こしていきます。
しかし、プレーによっては激しく交錯している場合もあります。

その場合は慎重に体を起こせるか判断をします。

体を起こした時に痛みが出たり嘔吐や頭痛が起こる事もあります。

その場合は体を起こさずに
寝ている状態で安静を保ち救急車の要請を行います。

体を起こすのは慎重な判断必要になります。

脳震盪の処置④:グランド外での質問

意識がある場合で体が起こせた場合でも、
・記憶が曖昧
・少し前の事を覚えていない
などがあれば脳震盪が疑われます。

質問をしていく中で記憶に齟齬がある場合は、
救急車の要請となります。

また1つでも脳震盪の疑いがある場合は、
競技への復帰は絶対にしてはなりません

こちらにガイドラインを貼っておきますのでご参考にされてください。
https://rugby-japan.s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/www/about/committee/safe/concussion/guideline.pdf

脳震盪の処置④:経過観察

医療機関の受診も特になかった場合でも、
時間を経て症状がでるケースもあります。

帰宅後は、
・頭痛がないか
・気分は悪く無いか
などの経過観察を行ってください。

何かしらの症状が出た場合には医療機関を必ず受診するようにします。

捻挫について

動画はこちらから↓↓

ここからは命に関わるケースではありませんが、
現場でよく起こる怪我の処置について伝えていきます。

早期の処置が回復や競技復帰に関わってきますので、
迅速な対応をしていけるようにしていきましょう。

捻挫の処置①:状態の確認

捻挫の状態を確認していきます。
・歩けるか?
・立てるか?
など状況把握の為にコミュニケーションをとります。

また状態のわからないまま、
動く事は悪化する事もあるので本人には動かないように伝えます。

捻挫の処置②:グランドの外へ移動

その後は詳しく状態を確認する為に、
一度グランドの外に移動します。

歩行が困難な場合は、
担架の使用や助けを借りて移動をします。

捻挫の処置③:グランド外で確認

捻挫をした場合、腫れや変色・変形などがおこります。
その状態を確認していきます。

靴を脱がして確認をしますが、
脱がす際には痛みを伴ったりする事もあります。

十分に靴紐を緩めたりして行って下さい。

またその際に痛みが強い場合は無理脱がす事はやめましょう。

・どういった痛みがあるのか
・どういった動きで痛みが出るか
・どのようにして痛めたか

どの程度動かせるかなどを確認していきます。

この時も動かせそうに無い場合は、
無理に動かす必要はありません。

捻挫の処置④:冷却と圧迫

動かせそうにない場合、
またプレーへ復帰しない時は冷却を行います。

氷を氷嚢や袋にいれて患部を冷やします。
氷嚢や袋は真空状態にするとより効果的です。

冷却だけでなく、
「圧迫」をする事によってより効果を高めます。

捻挫には内側に捻ったものと、
外側に捻ったものがあります。

多くの場合は内側に捻った場合が多いので、
その逆の方向で包帯や伸縮テープを巻いて行きます。
(わからない場合は手などで圧迫するようにしてください)
※動画を見ていただくとわかりやすいかと思います。

捻挫の処置⑤:挙上

冷却と圧迫まで行ったら、
患部を心臓よりも高くあげます。

寝ている姿勢から椅子などに足を掛けると楽に行う事ができます。

冷却・圧迫・挙上

の3点を抑えて処置を行ってください。

できるだけ早く処置をする事が早期の回復に繋がります。

軽度のものでも放置せずに処置をする事をオススメします。

打撲について

動画はこちらから↓↓

次は打撲についての処置の方法をお伝えしていきます。

打撲の場合も基本的に行う事は捻挫の時と同じになります。

冷却と圧迫の処置を行います。

捻挫と違うケースとしては、
打撲の場合は当たったところにより
「骨折」
の可能性も出てきます(肋骨など)

その場合は、
強く圧迫してしまうと良くありません。

痛みが強い場合や明らかに変形がある場合には、
強く圧迫しないようにします。

また捻挫でもそうですが、
コールドスプレーはほぼ効果はありません。

時間的に冷却時間も足りなければ、
冷却効果も高くありません。

「コールドスプレーで冷やしたから大丈夫」
というのは気休め程度の効果なので、
安心せずに適切な処置を行って下さい。

突き指について

動画はこちらから↓↓

最後に突き指をした時の対応についてお伝えしていきます。

突き指が起こる主なシーンとしては、
・捕球の際にする
・ランナー時に帰塁した時
などが主なケースです。

突き指の処置①:引っ張らない

ひと昔では突き指をしたら、
「引っ張る」
という事をしていたと思いますが、これは全く良くありません。

突き指をした場合考えられる事としては、
脱臼・骨折・捻挫
などがあります。

引っ張ってしまうと、
悪化しますので絶対に行わないようにしてください。

突き指の処置②:冷却

まずすぐに行う事は冷却の処置になります。
捻挫・打撲と同様に行っていきます。

痛みが強い場合には圧迫しすぎないようにしてください。

突き指の処置③:経過観察

どの怪我でもそうですが、
冷却のあとは経過観察をしていきます。

・変色が進んでいるか
・変形していないか、変形が進んでいないか
・痛みはどうか

などを観察するようにしていください。

また怪我をした3日間は急性期と言われる炎症が進行する段階なので、
温める事はせずに冷却を行って下さい。

最後に

ここまでスポーツ(野球)に多い怪我の処置として、
ご紹介しました。

あくまでお伝えした内容は、
「応急処置」
でしかありません。

この処置を行ったと言って怪我が治ったりする事もありません。

試合中で行った場合は、
どうしても選手を復帰させる事を考えてしまいがちです。

重症の場合や、軽度でも無理をして悪化し、
・かえって満足にプレーする事ができない
・怪我が長期的になりマイナス面が大きくなる
・選手のモチベーションが下がる
・プレーに今後支障が出るレベルになる
などの問題もあります。

特に少年期の選手は自分の意思を伝える事や、
言葉にして出す事も苦手な場合があります。

選手の健康を守る事は指導者としては、
まず第一優先事項です。

勝利至上主義が問題視されている昨今です。
勝利を目指す事は全く悪い事ではありません。

当たり前の倫理や道徳を無視した勝利は、
私たちは意味はないと考えています。

選手の健康を守った上で仮に負けたとしてもそれは指導者の
「英断」
です。

この記事がチームや選手、
指導者の皆さまの参考になれば幸いです。

またこちらの記事でも熱中症についての記事となります。
熱中症が起こりやすい気温や湿度についても説明していますので、
合わせてご覧になってください。

こちらから↓↓
絶対に甘くみたらいけない。誰もが知っておく必須知識:熱中症について

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