バッティングフォームの基本!選手・指導者が知らなきゃヤバい5つのチェックポイント

こんにちは!

バッティングは良く「水物」と言われる事もありますね。

ただ、
「ある日は打てても別の日では打てない」
という状況ではあまり良くないですよね(^^;

人間の身体は個人差があるものの、
動かす原理や原則というのは同じです。

バッティングでも同じ事が言えます。

今回の記事では、
そんな水物と言われている、
バッティングの原理や原則に沿って
フォームの目安を紹介していきます。

・バッティングの調子をいかに崩さないか?
・バッティングが不調に陥った時はどうすればいいか?
・いいフォームとそうでないフォームの違いは何か?
・バッティングが上達していくにはどこを改善していけば良いか?
・安定して打つにはどういう身体の使い方をすれば良いか?
・バッティングの上達ポイントはどこにあるのか?
・バッティングの基本となる動きは何なのか?
・バッティングのコツは?

などバッティングフォームの基本となる動作について
お伝えしていきます。

バッティングで必要な動きを知っておくことは
調子の波を少なくし安定して打つ事に繋がります。

た調子が崩れた時でも、
チェックポイントを知っておく事で、
すぐにいい時のフォームへ修正する事ができます。

指導者の方もおおよそのフォームの目安を知っておく事で、

・選手の改善ポイントがわかる
・どのようなフォームにしていけばいいかわからない
・効果的に選手を伸ばすためにどう指導すればいいか

などの指標にもなると思います。

そういった形で今回の記事が参考になれば幸いです。

動画もありますので合わせてご覧ください^^
合わせてみるとより理解が深まります。

動画はこちらから↓↓

バッティングフォームの基本①:構えの動作

パワーポジションをつくる

まず最初に必要な動作としては「構え」になります。

バッティングフォームは一連の流れになりますが、
この最初の「構え」は次の動作をスムーズに行う為に必要です。

スタートがしっかりできていなければ、
その後の動作も正確に行う事はしにくくなります。

最初の構えで重要な点は、
「パワーポジションを形成する」
事が必要です。

パワーポジションとは、
・前後左右に素早く強く動く為に必要な姿勢
という事になります。

姿勢としてはこの様な形になります。

前傾姿勢になるように姿勢をとります。

このパワーポジションがとれると、
ハムストリング(太ももの裏側)の筋肉を使う事になります。

ハムストリングの筋肉は、
身体を移動させる時に推進力となる筋肉です。

この筋肉がしっかりと使える状態にある事で、
力強くスムーズに身体を動くようになります。

これはバッティングでももちろん同じですね。

バッティングフォームを作っていくにも体重移動を行ったり、
重心を移動させたりしていきます。

バッティングでは股関節や骨盤がパワーの源泉になります。

その股関節もこの姿勢がとれる事で動きが出やすくなります。
力を発揮していく為にもパワーポジションは必須です。

年野球選手などには多い傾向ですが、
ハムストリングではなく、
太ももの前側の筋肉を使ってしまう事が多いですね。

太ももの前側の筋肉は身体のバランスを取る事は得意ですが、
身体を動かす時の推進力にはなりにくいです(スムーズに動かない)

その為太もも前側に力が入ってしまう事は
避けていった方が良いですね。

バッティング時のパワーポジションがつくれているかは、
おおよそ2つが目安になります。

・膝がつま先を越えない事
・スネの角度と身体の角度が大体平行になっている

この2点になります。

2点を抑えておくと、
前傾姿勢が保たれて太ももの裏側を使う状態にする事ができます。

パワーポジションがつくれないと?

このパワーポジションができない場合は、
・スムーズに移動ができない
・力を発揮できる状態ではない
などのデメリットはあると説明をしてきました。

バッティングに置き換えると、
・姿勢が崩れる事でフォームを崩す
・棒立ちになった身体が開きやすくなる
・体重移動が不足しやすくなる

などの現象が出やすくなってきます。

それに付随してパワーも発揮できなくなります。

当然力強く自分の力を発揮して、
スイングする事はしにくくなります。

特に膝がつま先を越えると、
骨盤は前方向に向きやすくなります。

多くのバッターは着地した時点で、
既に身体の開きなどが起こっています。

これでは中々正確にバッティングフォームをつくり、
ミートしていく事は難しくなります

バッティングフォームの目安②:タメの動作

構えの動作の次は、
「タメの動作」
になります。

タメと言っても、
「単純に軸足に体重をかければいい」
というわけではありません。

どこに体重(質量)をかければ良いかがポイントとなり、
これは軸足の股関節(鼠蹊部)になります。

この様に軸足の股関節に体重を乗せていきます。

関節は人間の身体の関節の中でも、
大きな力を発揮できる関節の1つです。

またその後の体重移動や回転動作においても、
この股関節を中心にして動かしていきます。

いわばバッティングにおいて股関節は、
パワーを発揮する為のエンジンの様な役割を果たします。

構えの動作でのパワーポジションをキープしつつ、
タメの動作やその後を動作を行なっていく事は、
自分のパフォーマンスを上げていく事に繋がります。

スイングばかり目がいきがちですが、
動作で姿勢を崩さずにフォームを作れる事は、
重要な要素の1つになります。

バッティングフォーム「タメ」:出来ているかはここを見る

タメの動作のチェックのポイントは、
・股関節に指が挟まる
・股関節にシワができている
・つま先(足首)・膝・股関節が直列になる

この3点がチェックポイントになります。

タメの動作のチェックポイントとして確認して見てください。
これによって十分にパワーを発揮できる姿勢ができます。

タメの動作ができないと?

タメの動作が出来いない状況で多いのは、
・股関節ではなく膝や太ももに体重がかかる
・膝が内側に入りすぎて、体重移動が早まる
・膝が外側にいき(割れる)体勢が崩れやすくなる

などになりやすいです。

結果、
身体の開きや突っ込みなどが出てきます。

バッティングはいかに崩されないで、
インパクトに向かえるかと言う事も大切です。

自分の形を崩さずにスイングできる(する)事が、
バッティングの向上に繋がる事は間違いないです。

バッティングフォームの目安③:割れの動作

構えとタメができたら、
次はステップに入っていきます。

ステップした状態を「割れ」と呼んでいますが、
上半身が残り下半身がステップで進んでいくので「割れ」と呼んでいます。

割れができる事によって、
前の肩や肩甲骨、背中、体幹部の筋肉にストレッチがかかります。

筋肉はゴムの様に伸びたら縮む、
という作用があり縮む際には大きな力を生み出します。

つまり割れの動作ができる事によって、
身体の機能を使う事ができる様になります。

割れの動作のチェックポイントはここ

割れの動作のチェックポイントはこちらです。

・手の位置が軸足の1〜2個分外側にある
・高さが耳から肩あたりの高さにある
・前側の肩甲骨にストレッチがかかっている
・タメの動作でつくった「シワ」がキープできている(内旋状態の保持)

などになります。
画像を見るとわかると思うのでご覧ください。

た割れの動作ができると、
トップの位置や身体も向きがある程度横向きになります。

これによって、
ボールの見極めがよくなり対応力も上がります。

変化球や緩急のボールに対応できないバッターの特徴の多くは、
割れができずにトップが前に出ていたり、
身体が前を向いている事が多いです。

これではせっかくの筋肉の伸びたら縮む作用も、
使う事ができないですね。

割れの動作ができない事で、
「力を発揮するまたはミート力や対応力を向上させる」
という点からも期待ができないと言うことができます。

バッティングフォームの目安④:体重移動

次の必要な動作としては、
「体重移動」になります。

体重移動というとなんとなく
・飛ばす為に必要
というイメージがあります。

もちろんその役割も体重移動は担っています。

またそれ以外にもたくさんのメリットがあり大きな所で言うと、
・ボールの軌道にバットを入りやすくする
・捻転差を形成してより速い回転ができる
・開きや突っ込みなどが起こりづらくする

などが挙げられます。

体重移動のチェックポイントはここ

割れの動作の後に体重移動を行なっていきますが、
チェックポイントとしては
・支点が前足に移動しているか
がポイントになります。

こちらをご覧ください。

バッティングでは回転動作に入る前に、
支点を前足に移動させて行く事が必要です。

この支点ができる事で、
先ほど記述したメリットが出てきます。

画像にて順番に説明していきますので、
ご確認ください。

トップは下がりボール軌道へ入りやすくなる

この様に支点を移動する事によって、
手の位置は自然に少し下がってきます。

また、
支点の移動によって、
ピッチャー方向へ推進力が働いています。

これによってバットは前方向に軌道をつくりやすくなり、
ミート力の向上へ大きなメリットが出てきます。

ヘッドが下がる事も修正されてきますね。

捻転差をつくって回転速度をあげる


支点の移動ができる事によって、
身体に「捻れ」が出来てきます。
これが捻転差です。

身体に捻れができる事によって、
今度はその捻れが戻ろうとします。

この身体の作用によって、
回転速度が上がってきます。

回転速度が上がれば、
スイングスピードも上がってきますね。

開き・突っ込みを予防するバッティングフォーム

支点の移動ができる事で、
トップがピッチャー方向に行く事を抑えてくれます。
また、身体の向きもピッチャー方向へ向く事を抑えてくれます。

開き・突っ込みというのは、
捻転差を形成しないで回転動作に入った場合によく起こります。

捻転差が形成される事で、
姿勢を崩さずにボールを見る事ができますので、
選球眼やボール見極めなどの向上も期待する事ができます。

バッティングフォームの目安⑤:回転動作

最後の動作は「回転動作」になります。
構えから始まってエネルギーを生成してきたフォームは、
最後に回転動作に集約されます。

回転動作の抑えておきたいポイントは2つあります。

1:バッティングの回転動作のポイント「下半身」

1つ目は下半身の使い方です。
当たり前かもしれませんが、
回転は速い方がスイングスピードや打球速度は速くなります。

その為下半身も速く回転した方が、
バッティングにおいては有利になります。

その回転速度を速くする為に、
足の使い方にポイントがあります。

・前足は伸ばす(伸展)、後ろ足はねじる(内旋)
という事が重要になります。

回転を行う際に支点は前足の股関節へ移動しています。
前足の役割としては、
「回転の支点となること」
が重要なポイントになります。

その為前足は伸びていて地面に固定されている事が重要になります。
(回転が終わる頃に前足がずれる事は問題ない)

例えば膝が曲がっていたりすると、
開店時に膝が動きますので回転の支点の役割を果たしてくれません。

こうなると、
上体のブレが大きくなりますので、
正確にミートしていく事が難しくなります。

足の使い方としては、
捻る動きが必要です(内旋)

この捻る動きが強く行う事で回転が始まっていきます。

ここで1つ注意が必要なのは、
インパクト時には軸足に体重はかからないという事です。

プロ選手の画像を見ていてもインパクトで、
軸足に体重がかかっていない事がわかります。

ここは特に小学生や中学生の指導をしている方に、
勘違いが多い所です。

前足が固定され後ろ足のねじりによって、
強いスピンを生み出す事が可能になります。

ちなみによくバッティングフォームでも、
「伸び上がる」
という事がありますが、
この原因の1つは軸足の内旋不足で起こります。

ねじれの動きが弱い場合回転が起こりにくくなるので、
伸び上がるようになります。

もしその様な傾向がある場合は、
内旋(ねじれ)の動きを意識されて見てください。

2:バッティングの回転動作のポイント「上半身」

回転動作の2つ目のポイントは上半身の使い方にあります。

割れの動作によって、
前側の肩甲骨は背骨の中心に離れていて、
前肩にストレッチがかかっている状態になっています。

この後下半身からのスイングによって、
上半身-腕-バットのスイングに繋がっていきます。

肩甲骨の動きは腕を動かす為に必要です。

肩甲骨が大きく動く事によって腕が大きく動き、
バットスイングスピードにメリットが出てきます。

割れでストレッチをかけて肩甲骨を引いておく事が
ここで大きな役割を果たします。

後ろ側の肩甲骨も入れ替わって行く事で、
無駄な動作を省きドアスイングの抑える事にもなります。

この入れ替えの動きがスムーズでない場合は、
腕が離される傾向が強くなるためドアスイングの原因になったりします。

最後に

いかがでしたでしょうか?
より細かい動きまでは説明しておりませんが、
フォームのチェックポイントについて説明していきました。

人間の身体は個体差がありますが、
動く原理原則は変わりません。

なので、効率的な動きや合理的な動きをしていくには
同じ動作が必要になる事が多いです。

できるだけその原理原則にそって身体を使って行く事で、
ある程度のスキルアップ向上が期待できます。
動画でも今回の内容をまとめていますので、
ぜひご覧ください。

この記事と動画が皆さまの為になれば幸いです。

動画はこちら↓↓

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