キャッチボール投げ方の基本!相手に正確に投げる3つの練習とコツ

こんにちは!
今回の記事では野球の基本である、
「キャッチボール」
についてお伝えしていきたいと思います。

まだ野球を始めたばかりの子や低学年であれば、
正確に送球していくという事は中々難しい事が現状です。

野球は、
「打つ」「走る」「守る」そして「投げる」
の要素ができる事で成立するスポーツです。

この4つの要素が欠けてしまうと、
選手の能力としては残念ながら大幅にダウンしてしまいます。

投げる要素もそれだけ重要です。

ただ、
正確にミスなく投げるという事は、
とても能力的にも難しい事です。

・キャッチボールができずに練習中もダラダラしてしまう
・練習がつまらなくなってしまう
・選手や指導者も何もできなくてモチベーションがさがってしまう
・投げ方がわからない
・ダメなのはわかっているけどどう指導していいかわからない

という事はよくある光景の1つです。

・正確にボールを投げれる様になりたい
・フォームを改善してキャッチボールのコツをつかみたい
・キャッチボール(投げ方)の基本を知っておきたい

などの方にオススメの記事となっております。

練習の動画もありますので、
合わせてご覧ください^^

動画はこちら↓↓

キャッチボールの投げ方の基本動作は?

キャッチボールは投げる動作(運動)になりますね。
「投げる」
という動きに必要な事を要点を抑えて説明をしていきます。

動きを大別すると2つの運動にわけられます。

①並進運動
②回転運動

の2つです。

並進運動とは?

まず最初の並進運動というものですが、
簡単に言うと「助走」のようなものです。

ボールを投げる際にはステップをして、
相手方向へ向かっていきますね。

この動きを並進運動といいます。

バッターであればステップをして、
ピッチャー方向へ少しですが進んでいきますね。

こういった進んでいく動きを並進運動といいます。

なぜ並進運動をするのか?

なぜ並進運動が必要かと言うと、
「助走」の役割を果たしてくれる為です。

並進運動をする事でエネルギーを得る事ができます。

その場でボールを投げるのと、
ステップしてボールを投げるのではもちろん後者の方が
投げやすいはずです。

ピッチャーではこの並進運動を大きく使って投げます。

野手でもコンパクトにはなりますが、
並進運動は必要な動きとなります。

回転運動とは?

もう一つの動きは回転運動です。
ボールは体の回転によって腕を振っていきます。

それによりボールをリリースする事に繋がります。

「投げる」という要素は、
運動的には2つの運動の組み合わせで行われています。

野手でも動作(運動)は変わらない

ピッチャーでは、
この並進運動をより効率化やエネルギーを得るため、
大きく体重移動をしていきます。

また回転動作も、
より高速にそして効率よくする為にテイクバックや、
腕の振りの角度などを修正していきます。

フォーム修正は、
・並進運動を最適化する
・回転運動を最適化する
という事に帰結します。

野手ではそれほど大きくは使いませんが、
「投げる」
という基本的な運動は同じです。

ピッチャーの動きをより、
コンパクトにした形が野手の投げ方になります。

野手ではランナーをアウトにするという目的になるので、
よりクイックネスに動作が行われます。

ただ先ほども言いましたが、
基本的な動きは変わりません。

その点を抑えておかないと、
変にコンパクトにしすぎてしまったり、
野手でもいい送球をする事は難しくなります。

重ねて伝えたいのは、
投げる原理や運動は変わらないという事ですね。

キャッチボールの基本を抑えた練習方法(ドリル)

ではここからは運動を最適化していく為に、
どういった練習が必要かをお伝えしていきます。

今回お伝えするのはピッチャーではないので、
厳密にお伝えしていくというわけではありませんが
要点を3つに絞ってお伝えしていきたいと思います。

並進運動を大きくする練習:バックステップドリル

まず必要な動きは
「並進運動」
です。

野手ではそれほど大きくステップをしたりする事はないですが、
まだ送球に力のない場合は練習として大きくする事が必要です。

慣れてくればコンパクトにするのが良いでしょう。

並進運動を大きくしてエネルギーを得る為に、
バックステップドリルを使って練習をしていきます。

バックステップドリルやり方
①軸足を一度後ろ方向に踏み込み、
この動きによって軸足側に体重をかけます。

②体重をかけたら、投げたい方向にステップしていく。
この時に軸足が伸びる様にしてくると運動的には大きくなります。

軸足が伸びるように行う事で進行方向(投げる方向)への
エネルギーを大きくしていきます。

イメージしにくい場合は動画を見て頂けると、
わかるかと思いますのでご覧になって下さい^^

投げる前のトップをつくる(回転運動への切り替え準備):テイクバックスロー

次に必要な動きとしては、
「トップ」
を作る事です。

並進運動から回転運動に切り替わる時には、
適切な位置にトップができている事が必要です。

また次の回転運動によって力を効率的伝える為にも、
「投げれる姿勢」
をつくって置く事が必要です。

げれる姿勢である「トップ」に関しては、
次の3点が抑えておきたいポイントです。

・肩肘のラインが回転する前に揃う
・前側(グローブ側)の肩甲骨が背骨を中心に離れている
・後側(ボール側)の肩甲骨が背骨を中心に寄っている

この3点は抑えておきたいポイントになります。

この後に回転をして腕を振っていく事になりますが、
腕は肩甲骨についています。

この肩甲骨が十分に動く事で腕が速く振れるようになります。

その為にも腕が振れるように肩甲骨の使い方、
また回転に入った時にロスなく力を伝えられるように、
肩-肩-肘のラインを揃えておくと効果的です。

テイクバックスローでは、
この姿勢をつくる為の練習となります。

またより細かい動きや実際の動きに関しては、
動画を見るとわかりやすいのでご覧ください。

回転運動の練習:正面スロー

次は回転運動の練習である、
「正面スロー」
をご紹介していきます。

ここまでを簡単に振り返っておくと、
①並進運動(エネルギーを獲得する)→バックステップドリル
②トップの姿勢で回転運動の準備→テイクバックスロー
③回転運動をする→正面スロー

という流れになります。

流れを抑えておく事で効率的に力を伝える事ができますし、
それがキャッチボールの正確性に繋がってきます。

トップの姿勢をつくった後は、
回転運動が入ってきます。

この動きがうまくできないと、
「手投げ」の状態になりやすくなります。

トップの姿勢ができたら回転をして投げていきますが、
腕は胴体や胸・肩甲骨が十分に動く事で振れるようになります。

いくら腕だけ振ろうと思っても上手くはいきません。

また腕単体の力では、
それほど大きな力を発揮する事はできません。

胴体など体の回転によって、
腕(手:末端部)が加速してきます。

この加速によって腕は振れるようになります。

正面スローでは、
相手に正対した状態からスタートします。

足は固定して行い、
体感や胸のひねりを使って投げていく事で
腕の振りを練習していきます。

動画を見るとイメージしやすいのでご覧ください。

なぜ上手くキャッチボールはうまくいかないのか?

ここからはなぜキャッチボールが上手くならず、
いいボールを投げる事ができないのか?

フォーム的に多い原因について、
説明していきたいと思います。

肘が下がってしまうフォーム(シュート回転)

まず多いのが、
「肘が下がってしまう」
フォームです。

この原因として多いパターンは、
・回転運動に入るのが早い
という事が原因になる事が多いです。

回転動作に入ると腕を振る事になりますが、
並進運動が小さく、すぐに回転運動にはいると、
肘が上がりきらないまま腕を振る事になります。

こういった場合には並進運動を大きくしていく必要がありますね。

並進運動をしている時には、
肘(腕)があがってくる時間が生まれます。

なので、肘(腕)があがってくる、
時間的な余裕を作る事が改善の一歩めになります。

野手で、
「素早く投げる為にそんなに並進運動をいれていられない」
という方は小さい並進運動の中でも、
肘が下がらないようにテイクバックをとれるようにしなければなりません。

テイクバック動作の詳しい説明については、
下記をご覧下さい。

肘が下がるピッチャーフォームはどう修正する?テイクバックの動きを学ぼう!

頭がつっこむ・下がる(スライダー回転)

次に上手くキャッチボールができない原因として多いのは、
「頭が下がる・突っ込む」
場合です。

この場合はスライダー回転しやすくなります。

この原因は「捻転差」が作れていない場合に多いです。

こちらの画像をご覧ください。

この様に回転動作に入る前には、
肩ラインと骨盤の向きにズレがあります。

これを「捻転差」と呼んでいます。

捻転差を作る事で、
頭が下がったり突っ込む事を、
抑えてくれる効果があります。

捻転差が形成されないで回転動作に入ると、
身体や頭が前にいきやすくなります。

捻転差をつくる方法に関しては、
こちらの記事でも修正方法をお伝えしています。
ご覧になって見てください。

ピッチングのコントロールを良くする為には?3つの必要な改善方法

腕だけで投げてしまう(ボールに伸びがない)

最後に多い原因ですが、
腕だけで投げてしまう(手投げ)という事があります。

この場合は効率的に力をボールへ伝える事ができていないので、
ボールの伸びがなく失速してしまったり、
相手の手前でバウンドしてしまったりという事が多くなります。

腕は末端部になります。

その為、
体の回転によって加速させて振る(振られる)
ようになる事がベストです。

どうしてもボールは手で持つので、
手を早く振ろうとしていしまいます。

これでは中々上手くいきません。

回転動作の不足によって起こる事が多いので、
正面スローなどで修正していきます。

※下記
1回目:回転不足で手投げ
2回目:回転によって腕を振っている

やってはいけないキャッチボールでの指導

上から投げろと教えると下手になる?

ここからはキャッチボールの指導をする上で、
好ましくない指導の仕方についてお伝えしていきます。

・上から投げてスピンをかけて投げよう
・肘が下がると怪我の原因になるから上から投げろー

などの様に指導される事も多いですね。

あくまで動作的にという観点にはなりますが、
・効率的にボールへ力を伝えていく
・コントロール良く送球をする

という点に置いて重要になってくるのが、
「腕のスイングプレーンと肩のスイングプレーンの一致」
が必要になります。

ボールを投げる際には2つのプレーン(盤)ができます。

こちらをご覧ください。


このように効率的にまたコントロールをあげていくには、
腕のスイングプレーンと肩のスイングプレーンを一致させ、
力のベクトルを一致させる事が必要です。

あまりにも上から投げてしまうと、
このスイングプレーンがズレてしまい力の方向が一致しなくなります。

なので、
「上から投げる」
というのもこのスイングプレーンが一致しているかどうかが、
指導のポイントになります。

残念ながらこの指導では、
スイングプレーンが合っていない事が多いです。

スイングプレーンの一致方法については、
こちらの記事で詳しく解説しています。

ピッチングのコントロールを良くする為には?3つの必要な改善方法

肘を前に出せはNG

次の好ましくない指導方法は、
「肘を前に出して投げる」
という指導です。

理由は2つあります。

つは先述した、
・スイングプレーンの不一致が起こりやすくなる
という点です。

肘を前に出そうとすると、
腕の振りは極端に上から下になりやすいなります。

肩のプレーンと合わなくなる可能性がありますので、
ここが1つ目の理由です。

2つ目の理由としては、

・肘の負担が大きくなり怪我のリスクが増える

という事があげられます。

肘を前に出す投げ方の場合、
肘から先がダーツを投げるような動きになりやすいです。

この場合、
肘が伸びた後に急ブレーキがかかる為、
肘関節の関節や靭帯、腱などに負荷がかかりやすくなります。

なので怪我のリスクが増えてしまう事になります。

感覚的な用語は選手のイメージつくりには役に立ちます、
ですが、解釈によって大きく差が出てしまうというデメリットもあります。

指導者としてはその指導によって、
どれくらい理想の状態近づいているか?
という点を常に忘れないようにし、
また見れるようにしなければなりません。

変化を感じる事の重要性

いかがでしたでしょうか。
キャッチボールも基本的な動きはピッチャーと同じで、
いかにそれをコンパクトな形にしたか
という事ですね。

練習をしていくと、
・回転がいつもよりかかるようになった
・ボールが速く投げれるようになった
・腕の振りがいつもより良くなった

などかならず変化が出てきます。
選手はそれを感じるようにするといいですね。

ただやるだけでは変化を感じる事はできず、
選手としての感性を失ってしまいます。

いい選手へ成長していくには、
そういった感性や感じる力もとても大切です。

基本的な動きの仕組みをしっておく事に加え、
本人なりにその動きができる様になる「コツ」
をもっておくことも必要です。

ただやるだけでなく、
変化を感じとりながら練習をされて見てください^^

この記事がみなさまの為になれば幸いです。

動画はこちらから↓↓

他の動画について

こちらの動画も投げ方の動画になります。
合わせてご覧になってみてください。

【正しい投げ方とは?】送球ミスを無くす!キャッチボール基礎練3

【野球守備で「送球の力が弱い選手」必見!「ビックステップ」】

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