ピッチャーの正しいフォームとは?野球肘・肩を防ぐ3つのポイント

ピッチャーの正しいフォームとは?野球肘・肩を防ぐ3つのポイント

こんにちは!

私たちは普段バッティングスクールを
開催していますが、
子供たちに多い怪我は断トツで、

・野球肘
・野球肩

の2つです。

この怪我により短くても1ヶ月、
長い子だと半年くらいかかって
しまったりします。
スクールも長期欠席する子がいます。

・せっかくの大会前に怪我をしてしまった・・・
・最後の大会は怪我でなんとか代走だけ・・・
・投げれないから最終回1打席だけ代打で出た・・・

なんて事を聞いたりします。

そしてそれを聞くとても心が苦しいです。
子供の顔や保護者の無念そうな顔は
見たくはないですよね。

過去には最悪、
野球を辞めたりケースもありました。

かなりこの怪我は多くなっています。

しいかもしれないですが、
指導者の方は子供達の未来を考え、
そして子供達を守る為にも
最低限の知識はつけるのが
当たり前だと思います。

エースの子が連日、何百球と投げているのを
聞くこともあります。
こんな状況が危険だとわかれば、
未然に防げる事もありますよね。

正直言えば、投球フォームを固まっていない子供が
連日何百球と投げるのは、
「壊すべくして怪我している」
と言えます。

導者の理解が深まれば、
防げる怪我は多いはずです。

今回の記事では、
野球肘と肩が起こりやすいフォームと
その改善練習をお伝えします。
動画解説もあるので合わせて見てください。

-『肘が下がる』フォームが危険-

では、どんな投球フォームが
怪我の危険性を高めているかいうと

「肘が下がっている」という状態です。

もちろんこれだけではありませんが、
今回はこの「肘が下がる」という事について
話していきます。

良く指導者の方から
「肘下がってるぞー」
なんて言われる事もあると思います。

保護者の皆様からみても
「なんか腕が低いかなー」
って思う事もあるかと思います。

そう思ったら注意して見てください。

文章では説明しづらい事もありますので、
動画解説も合わせて見てください。

-なぜ「肘が下がる」フォームは危険なのか-
@動画解説あり

投球をする時(投げる時)に
投げる方の腕は、
内側にねじられたり、
外側にねじられたりします。

リリースまでに腕は、
内→外→内→リリース
という流れでねじられて腕が使われます。

肘が下がったままのフォームで
ボールを投げることは、
肩の関節や肘の関節が外にねじられている状態です。

このままのフォームで投げると、
まず肩へ外に引っ張られる力が大きくなります。
肩はこれ以上外側にねじる事が出来なくなるため、
次は肘がさらに外側に引っ張られます。

当然、肘への負荷も大きくなり
野球肘の原因になります。

簡単に言えば、
肘が低いと肩や肘に、
引っ張られる負荷がかかりやすくなる
ということです。

-肘が下がる投球フォームの3つの原因-

野球肩や野球肘の原因となる、
「肘が下がる」フォームですが
典型的な例を3つあげます。

1.腕の外へのねじりが早くなってしまうパターン

先ほど簡単にご説明しましたが、
投球フォームは、
内→外→内→リリースの順番で
ねじられて行われます。

この「外へのねじり」のタイミングが早くなると、
腕の振る動作に入ります。

なので肘が上がりきらなく
になってしまいます。

先程のご説明しましたが、
早いタイミングで
「外へのねじり」が起こると、
肩と肘へ外に引っ張られる
力が大きくなります。

また「外へのねじり」が早くなり
肘が下がった状態のまま腕を振ると、
遠心力により腕が体から離れやすくなります。

これにより更に負荷がかかります。

「外へのねじり」が早くなる事で
腕を振る
タイミングも早くなる事が
肘が下がるフォームの原因となります。

2.背中に腕を引きすぎる

2つめの原因は
「背中に腕を引き過ぎる」
という事が挙げられます。

腕を背中に引き過ぎてしまう場合、
「腕が上がってくる時間」
が作れなくなります。

その為、肘が上がりきる前に
腕を振る事になり、
結果肘が下がったままとなります。

また、腕が背中側にいく投球フォームだと
腕自体が上がりにくくなります。

腕は前には上がりますが、
後ろには上がりません(上がりにくい)
これは肩の関節の構造上起こります。

の為背中側に腕を引くことは
・腕が上がる時間を作れない
に加え
・腕が上がりにくい

という2点から、
肘が下がるフォームになります。

3.疲労と柔軟性の低下

私たちの筋肉はゴムのように、
伸び縮みして弾力性があります。

長い時間プレーを続けすると、
筋肉は疲労し張ってきます。

良くランニングすると
足がパンパンになりますよね。
投球は全身を動かすので、
肩や腕・背中など全身が張ってきます。

こうなると、
元々の弾力性がなくなり体が動きにくくなります。

そして、フォームが崩れてしまうわけですね。

参考までにメジャーリーグが出している、
年齢による投球上限数と、投球数による休息日数です。

http://m.mlb.com/pitchsmart/pitching-guidelines
(MLBのサイトを参照)

これからもわかるように、
少ない投球数でも
それなりの休息期間が必要になります。

低学年でも75球、高学年でも85球が1日の限度で
それぞれ、その後4日以上の休息が必要です。

最低限、指導者または保護者の方は
この事を頭に入れておいて欲しいと強く思います。

-肘が下がってないOKポイント-

肘が下がっていないデッドラインは
両肩と肘が真っ直ぐになる所が
おおよその目安になります。

ゼロポジションという、
腕と肩甲骨の角度によって
「負荷がかかりにくい」腕の角度があります。

このゼロポジションをつくれる事が大切になります。

ただ、プレーをしながら選手は
「今のはゼロポジションから投げられた」
なんて考えている暇は残念ながらありません。
それにわかりません。

ので最低限、
負荷のかからないゼロポジションをつくれなくても
「両肩と肘のラインが真っ直ぐになる」
位置まで肘をあげてくる事が
怪我のリスクを軽減させます。

※写真を入れる

-肘が下がるフォームを修正しよう-

ここまで肘が下がる原因について、
お話させて頂きました。

ここからはどうしたら
肘が下がるフォームを修正できるかを話していきます。

1.「外ねじり」が早く起こってしまうフォームの修正

ご自宅や普段でも簡単にできるように、
どのご家庭でも準備できるもので
ご紹介したいと思います。

ペットボトルを1つ用意して下さい。
少しだけ水をいれます。

常にキャップが下を向くように、肘をあげてきます。
腕を振る所までは、キャップが下に向いてるのが
望ましいです。
上手くできると水が跳ねずにできます。

いくつかポイントをあげておきます。
・キャップは常に下を向けておく
・水の重みを感じる事(力が抜けると重みを感じる)
・肩・首・腕が疲れるようであれば上手くできてない(脱力できていない)

@動画を見るとわかりやすいと思います

2.背中に腕を引きすぎる場合の修正方法

この投球フォームの場合は、
最初のグローブのポジションが影響する事があります。
投げる前から実は背中に腕が入りやすい
フォームになってしまっているのですね。

肩の構造上、
背中側には腕があがりにくくなっていますが、
それでも背中側に腕が入ってしまうのは

・グローブの位置が高い
・グローブの位置が前すぎる(体から離れる)

の2点があります。

試してもらえるとわかりますが、
手を顔の前にして、体から離れた位置にもっていきます。
そこから力を抜いてみてください。

どうでしょうか?

重力の力もあって、腕が背中側に振られますよね。

これが背中側に腕を引いてしまう
投球フォームの原因の1つです。

これによって、原因の方でも話した
「腕が上がる時間」を作れなくなります。

この場合は、最初のグローブの位置を
「ヘソの下」あたりにし、体にくっつける事で
改善されてきます。

是非お試し下さい。

3.疲労と柔軟性の低下への対策

最後に疲労と柔軟性の低下についての対策です。

これは、持論ですが私はこの対策については
「疲労と柔軟性の低下が出る前にピッチャーを交代する」
事が最も大切だと思います。

特に小学生くらいの場合は投球フォームが
安定してないので、少ない投球数でも負荷が大きい
事があります。

なので、これは極論になってしまうかもしれませんが
小学生の場合は
「無理をして同じ子に投げさせない」
事が最も重要だと思っています。

「そうはいっても、投げれらる子がいない」
という事もあるかもしれないですが、
それは指導者の指導能力の見せ所です。

1人の選手の能力に依存していてはいいチームは
作れないですよね。

未来ある子供の可能性を指導者が奪う事
あってはならない事です。

勝ちたい気持ちより、
「子供達の未来を考える事」
の方が大切で私たち大人が、
やるべき事ではないでしょうか。

今を最適化するより、未来を最適化するべきです。

大人のエゴだけで、子供達をプレーさせてはなりません。

という、訳でここまでで
肘が下がるフォームの危険性と原因、
その対策について話してきました。

もちろんこれがすべての原因ではないので、
ご質問があればライン@に登録して、
1対1トークをどんどんしてくださいね!

待ってます〜^ – ^

-まとめ-
・肘が下がるフォームが故障の原因の1つ

・原因は3つ
※腕の外旋(外へのねじれ)が早くなる
※背中側に腕を引きすぎる
※疲労による柔軟性の低下

・対策は3つ
※ペットボトルを使った練習
※最初のグローブ位置を変えてみる
※疲れるまで投げさせない

動画がありますので、そちらも是非ご覧なってください〜!

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