野球のグローブには実は種類があるのを知っていましたか?
中学・高校になれば当たり前に知っている事ですが、
グローブには
ピッチャー用、
内野手用(それぞれポジション別にあります)、
外野手、そしてキャッチャーと
ポジションによってグローブに特徴があります。
例えば、同じ内野手でもショートやセカンドのグローブは
比較的小さく作られている事が多いです。
また、サードは大きめに作られていますし、
ファーストミットや外野手用はとても大きく他のグローブとは全く違った形状をしています。
これは、そのポジションの特性に合わせて作られている為です。
そんな色々な形状や特性を持っているグローブですが、
ピッチャーのグローブの「型」は他のポジションにはない独特な「型」があります。
またこの「型」はピッチャーにとってはとても重要で腕の振りやすさなどにも影響し、
パフォーマンスを上げる事にも期待できる事もあります。
そんなピッチャーグローブの「型」について話していきます。
-そもそも「型」って何?-
そもそも「型」についてですが、
これは各ポジション別のグローブの特性に加え、
本人の使い方による革のクセみたいなものです。
この型つくりを失敗してしまうと、
ボールがキャッチしにくく手に合わなくなり、
エラーが多くなってしまいます。
内野手はボールをキャッチした後にすぐに送球へ繋げる為、
キャッチ後にすぐにボールが手に握りやすい様につくります。
グローブで握って捕らないので、「当て捕り」などと言いますね。
逆に外野手はすぐに投げる事も少ないので、
捕球の際にミスが出ないように「当て捕り」はしません。
ボールが溢れないようにしっかりとグローブにボールがおさまるように型をつくります。
よりレベルが高くなってくると、
本人のこだわりやクセがそのグローブに顕著に現れるので、
守備の達人の方ほど相手のグローブを見るだけで、
ある程度の守備の実力が見えるというくらいです。
簡単に説明しましたが、「型」も個性があり、
そのポジションや使う人により最適化されてつくっていくものです。
-ピッチャグローブーの「型」で押さえておくこと-
では、本題ですがピッチャーの「型」で重要な事が1つあります。
それは「握り潰せるようにする」という事です。
この画像を見てください。
田中のマー君
ダルビッシュ有投手
165kmの大谷投手
どうでしょうか?
全部、グローブが潰れていますよね?
これがピッチャーのグローブの「型」の秘密です。
ピッチャーは腕を振る前にまでは力を抜いていますが、
最後の腕を振っていきに力をいれていきます。
この時にグローブ側の手(特に小指や薬指)
を握りこぶしをつくるようにグローブの中で使い、
その握った力を利用して腕や身体を回転させていきます。
グローブ側の手に力がないと、
するどい腕の振りや回転がしにくくなるんですね。
ふにゃふにゃです。
実はピッチャーのグローブ側の手ではそのような事が見えないところで行われています。
なのでピッチャーのグローブは握りつぶしていくため、
手をグローブに入れた状態で「ひねり」がしやすいグローブの型にしていくのが望ましいです。
投げる際に小指、薬指に力を入れ握りつぶしていく事で、
自然とこの「ひねり」の力がかかりますので
そういった革のクセがついてきます。
グローブの「型」1つで球速やコントロールなど
パフォーマンスがあがるかもしれません。
-どのようにピッチャーグローブの「型」を手に入れるか-
するどい腕と身体の回転をする為にこのピッチャー特有の「型」つくりはとても大切です。
どのようにしたらこの「型」を手に入れられるでしょうか。
ポケットをしっかりつくる事
ピッチャーグローブでは握りつぶすようにグローブに「ひねり」の力が加わります。
まずは「ポケット」をしっかりつくる事です。
ポケットとは捕球する芯みたいなもので、
ボールすぽっとハマるようにする場所をつくる事が重要になります。
何度も何度もボールをグローブに当てながら
このポケットをつくっていきます。
そうする事でポケットができ、
「ひねり」の力が入りやすくなります。
また、ポケットがないとグローブ全体が潰れてしまうので「ひねり」もしづらいですし、
そもそも捕球ができなくなってしまいます。
ポケットをしっかりと作った上で、
少しずつ革にひねりのクセをつけていけば
ピッチャー用グローブの「型」の出来上がりです。
また、普段の保管も適当にするのではなく、
ポケットが潰れないようにボールなどを入れて、
グローブが潰れないようにする事もとても大切です。
移動でカバンにいれたりして「型」がくずれないようにしましょう。
-まとめ-
・グローブにはポジションにより特性がある
・グローブの「型」は個性が出る
・ピッチャーグローブの「型」は投げる時に小指・薬指に力がかかって潰されるので「ひねり」の力がかかる
・それにより腕や身体の回転が強くなりパフォーマンスもあがる
・ポケットをしっかりつくる事でピッチャーグローブの型ができやすくなる
・保管の仕方も大切