なぜ落合博満はあれだけ打てたのか?そのバッティングフォームを解説

こんにちは!

今回はプロ野球の熾烈な世界で3度の三冠王に輝いた、
落合博満さんのバッティングフォームを解説していきたいと思います。

落合選手と言えば、
あの独特な神主打法と高い技術で打率も本塁打も打てる
プロ野球史上でもトップクラスの成績を収めている選手の1人です。

ちなみに、落合選手は
生涯打率.311
本塁打 510
打点 1564
安打 2371
出塁率.422

という、凄まじい記録を打ち立てています。
出塁率.422というのは考えられない数字ですね。

3度の三冠王は未だ破られていない記録でもあります。

なぜあれだけ足を開いて打てるのか?
なぜインコースをあれだけ打てるのか?

誰もが疑問に思った事があると思います。

なぜこれだけの記録を打ち立てる事ができたのか?
そのバッティングフォームの秘密を解いていきたいと思います・

今回の落合選手のバッティングフォーム解説で、
少しでも皆さんの打撃向上のヒントになれば幸いです。

落合選手の打撃は天才?

よく言われる事の1つとして、
「落合選手のバッティングフォームは天才的で真似できない」
と言われます。

確かに神主打法やインコースの打ち方は確かに独特で、
天才的なものだと思いがちです。

ですが、私たちのしては
「それは必然的」
であるという事ができます。

落合選手のバッティングフォームは天才的というよりは、
「とてつもなく理にかなったバッティングフォームである」
という事が言えます。

決して天才的という一言で終わるのではなく、
その理にかなったバッティングフォームを知り
そして身につけて欲しいと思います。

落合選手のバッティングフォーム「トップ」

まず落合選手の「トップ」を見ていきたいと思います。
トップは、ここではステップ後のスイングが
開始される位置の事をトップとして説明していきます。

こちらが落合選手のトップです

ここでまず着目したい点は、前手(左手)の使い方です。
弓を張るようにと良く表現されますが、落合選手も同様に左手(腕)がキャッチャー方向へ
伸びている事がわかります。

また、前肩もアゴ付近にきている事がわかります。

人間の筋肉はゴムの様に伸びたら縮むという性質があります。
ゴムは伸ばされれば勢い良く縮みますね。
この時には大きな力が発揮されます。

落合選手がステップ時にここまでテイクバックをとっているのも、
ゴムの様に伸びたら縮む作用が使える様になります。

ここまで深くトップを作る事で十分に
・腕の筋肉を伸ばしている
・肩甲骨付近の筋肉を伸ばしている
・背中の筋肉を伸ばしている

という事ができます。
これにより大きなパワーを出せる状態にしています。

また後述しますが、前肩がこの時にアゴ付近にきている事も
とても大きな役割を果たしています。

落合選手の「割れ」動作

次に落合選手の「割れ」ついて見ていきたいと思います。
割れは上半身の下半身の捻れの事を言います。

下半身がステップで進み、上半身は先ほどの説明通り深くトップをつくっています。

この時に上半身と下半身にできる捻れが「割れ」になります。
割れができる事で捻れが戻る動きが出てきます。

先ほど説明したゴムの話と同じです。
ゴムでも捻れたものはまた縮む作用で戻ろうとします。

割れを作る事で体幹部に大きな捻れを作る事ができます。

体幹部の筋肉は腕の筋肉よりも大きくそれだけ、
大きなパワーを発揮する事ができます。

決して大柄ではない落合選手がここまでホームランを量産できた
秘密はこの辺りにあります。

下記写真を見てもユニフォームの体幹部あたりに、
大きなシワができています。

それだけ、割れにより体に捻れができている事がわかります。

アウトステップでも「割れ」ができる

落合選手のバッティングフォームの特徴として、
アウトステップがあると思います。

通常あれだけアウトステップをすると、
体は前を向いてしまったりトップが浅くなりがちですが、
落合選手はそれにも関わらずトップをを崩さずに割れができています。

アウトステップしていますが、それでも割れができるという事は
それだけ捻れの大きくなっているという事が言えます。

よりパワーが出やすい状態をつくれていますね。

落合選手が非凡なところはここにも垣間みえます。

落合選手の体重移動

次に落合選手の体重移動を見ていきたいと思います。

割れ(トップ)をつくった所から
下半身を主導させてスイングしている事がわかります。

下記写真をご覧ください。
※左がトップ、右が体重移動の始まりです

通常のバッターであれば右の写真の回転時にはどうしても、
捻れが弱まってしまいます。

ほとんどバッターはここで、
体が前を向いたりトップが前に出ていきます。

少年野球などでは
「上から叩け」
「叩いてスピンをかける」
などと腕を意識させ、
腕を主導させてスイングを開始する事で
上半身を主導させる事になるので、
せっかくの割れや捻れを自ら崩してしまう事になります。

「最短距離で打て」「押し込んで打て」も同じですね。

絶対に避けておきたい指導の典型例です。

体重移動は軸足から前足へ回転の支点を移して行く事が必要です。
上の写真でも軸足から前足の股関節へ、
支点が移動していっているのがわかると思います。

「軸足で踏ん張って振れ」
も避けたい指導ですね。
軸足で回転してしまっては、上半身下半身が同時に回転し
力を発揮する事ができません。

また、その他の弊害も多く出てきます。

軸足回転の弊害についてはこちらをご覧ください。
軸足の間違った使い方。軸足回転でのバッティングフォームへの弊害

回転は下半身から順番に行われている

先ほどの続きになりますが、
下半身主導のスイングの場合は、
上半身が残る事で捻れが最大化されます。

捻れが最大化されそれらが回転する事で自分の持っている、
力を100%発揮する事が可能になります。

流れとしては

・下半身(正確には骨盤)が回転をする
・骨盤部分と体幹部が捻れ、回転を始める
・体幹部と胸部分が捻れ、胸部分が回転をする
・胸部分と一緒に肩甲骨(肩)回転をする
・腕が動きスイングができる

少し大まかですが、流れはこのようになります。
(細かく言うと伝わりづらくなってしまいます)

この動作の中ではインサイドアウトが行われます。
インサイドアウトについては下記で説明をしています。
飛ばない人必見!絶対必要なバッティングのフォロースルーを伝授!

話は落合選手に戻ります。

落合選手は下半身主導から体の動く順番に狂いなく行われています。
やはりここも非凡点と言える事できます。

下半身の回転と上半身の回転は同時に行われているわけではなく、
順番に回転していっているので、時間に差ができます。

回転の「時間差」が生むメリット

回転の時間差は、捻れを最大化させパワーを生み出す事だけでなく
他の利点もあります。

それは見極めがしやすくなるという事です。

下半身が主導されて回転をしている時には、
上半身の回転はまだ行われていません。

そのため、ボールを引き付ける事ができたり
ボール球に手を出さなくなるメリットもあります。

よく緩急(変化球)に対応できない選手がいますが、
ほぼ下半身主導がされていない為です。

上下同時回転をしてしまう事で頭ではボールだとわかっていても
実際にはスイング開始してしまっているので、止める事ができません。

泳がされたり、極端に緩急に弱いバッターはこの傾向が強いです。

落合選手はこれだけ打率の残す事ができているのも、
バッティングフォーム的にそれがなフォームだと言えます。

決して天才だから(もちろん才能は常人レベルではないと思いますが)というわけではないと
思います。
フォームがそれを可能しています。

 

下半身から上半身への回転

下半身で回転し、
体幹部→胸→肩甲骨(肩)の回転へと繋がってきます。

これにより捻れが最大化し、
回転の時間差ができ、パワーを発揮し、見極めも
できる事を説明してきました。

次に上半身部分の回転に関しての解説をしていきます。

最初にトップ(割れ)の部分でつくった
「前肩をアゴにのせておく」
事がここで活きてきます。

最終的にバットは腕で握っているので、
腕を動かさなくてはなりません。

腕を動かす為には腕がついている、
肩甲骨を動かす必要があります。

トップ(割れ)をつくった時には前肩がアゴ付近にあります。

これは肩甲骨が背骨を中心にすると、
前肩は背骨から離れている事になります。

胸が回転し、
腕が動いてきた時には
後ろ側(後ろ肩)の肩甲骨が今度はアゴにのってきます。

肩が入れ替わっていくという事です。

前の肩は最初アゴに乗っていますが、
入れ替えと共に引く動きが入ってきます。

腕を速く動かしていくにも、
肩甲骨の入れ替えとその動きを大きくする事は
スイングをスムーズにし、大きな影響を与えます。

今までの動作ができていたとしても、
この動きができないと正確に力を発揮する事はできません。

最初のトップのが大切と言われるのもこの為です。

スタートが決まっていないと
最終的にフォームをつくる事は難しくなります。

ですので、
トップをつくり下半身主導でスイングをしていった時に、
この肩甲骨を動きをできるようになる事が必要です。

下記の写真はスイング途中の前肩の動きです。

引く動きが入り、
肩の入れ替え動作が行われているのがわかります。

「肩を開くな!」
とよく言いますが、
肩を開かない限り打つ事は不可能です。

ちなみにですが、前脇が開く事も全く悪い事ではありません。
腕は肘の方向に進みます。
なので、コースによっては脇が空く事もあります。

この後、引きの動きを強める事でヘッドが返ってきます。
ここまでくると、バットは最後に出てきますので
俗に言う「しなる」ような感覚になってきます。

インコース打ちが上手い落合選手ですがこの動きが非常によく、
最後に引きの動きを入れる事でヘッドを返して打っていたと予測できます。

※タオルを挟んで落ちないようにする練習は・・・・(笑)

最後のインパクトの体重比率

最後にインパクトのシーンを見ておきます。
ここで着目したいのはインパクトシーンの体重の比率です。

必ずいいバッター(プロレベルであればほぼ全員)は、
インパクトの体重比率が前10.後0になります。

体重移動は支点の移動の役割(前股間節が支点)となり、
そして回転していく事でするどい回転が可能になります。

パワーを伝えるだけでなく、
スイングの軌道にも影響してくる動きです。

また、下記の写真の右足の角度を見てもらいたいのですが
かなり曲がっている事がわかります。

これは、落合選手が支点の移動を、
素早く力強くやっていた事と推測されます。

軸足が伸びるようでは力強く支点の移動ができないので、
負けてしまいますね。

ゆったりしたフォームに見える落合選手ですが、
必要な部分は十分に動かし、そして力強く動いていたのだと思います。

終わりに

今回の落合選手の解説はこれで終わりとなります。
本当はまだまだ説明したい部分もあるのですが、
中々一度には伝えきれないですね(苦笑)

本当に落合選手は非常に理にかなった打ち方ですね。
それぞれの体の動きが非常に優れている事がわかります。

プラス落合選手にしかない独特の感覚があって、
これだけの成績を残せたのだと思います。

ただ、誰1人できない決して特別なバッティングフォーム(動作)
ではありません。

私たちのYouTubeでも「割れ」の作り方や、
「肩甲骨の使い方」などたくさんの動画を配信しています。

ぜひ覗いていっていてヒントを掴んでくださいね^^

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