機動破壊!?『二塁への盗塁』を楽勝に決める4つのコツ【動画付き】

今日は二塁への盗塁の4つのコツについてお伝えします。

少年野球でも、高学年になり相手バッテリーがうまくなってくると
二盗でアウトになってしまうなんてことも起きてきますよね(^_^;)

中学野球では、足の速い選手には、盗塁のサインを出せるけど、
遅い選手には中々出せなくなってきます(^_^;)

大事な場面で、盗塁のサイン出したいけど、この選手には出せない…
なんてことにならないようにできたら最高だと思いませんか?

今日お話しすることをチーム全体で実践すれば、
全員盗塁できる「機動力」が爆発するチームになります!

ひとつひとつ順を追って解説していきます。

二塁への盗塁が持つ意味とは?

例えば、フォアボールで出て、すぐさま二盗すれば、
2ベースヒットを打ったのと同じ価値がありますね。

毎回この展開にもっていければ、得点力はグンと伸びます。
また、相手に与える影響も計り知れないものがあります。

例えば、守備側の相手チームに与える影響としては、
・打者への集中力が削がれる
・配球がストレート中心になる
・ウエストボールにより打者有利のカウントを作りやすくなる
などが考えられます。

一試合通じて、「走ってくるチーム」という印象が与えられるだけでも、
相手にとっては、相当なプレッシャーになり、ミスを誘ったりできます。

盗塁技術①:全員野球必須の『リード』の4つのポイント

※まとめとして、文章説明の最後に、
「動画での解説」も貼ってありますので、
そちらも合わせてご覧ください!

1-1.離塁のポイント

一塁ベースから離れる時は、ピッチャーを見ながら離れます。
ピッチャーから目線を「常に」外さないのがポイントです

最初の2.3歩はいつでも戻れるようにゆっくりスタートします。
ここで逆を突かれてけん制アウトになる選手が多いので、注意してください。

ピッチャーがセットに入った時には、自分のリードを取れていて、
スタートも帰塁もできる状態を作ります。

けん制球で頭から戻った場合、素早く立ち上がり、
ピッチャーのけん制に気をつけながら、素早く離塁します。

ここで離塁が遅れてしまうと、リード幅がしっかり取れず、
盗塁が難しくなります。

なので、いかに素早く離塁して、自分のリードを早く作るかが大事です。
けん制からの離塁は何度も練習して、
ピッチャーのけん制のパターンにも慣れておく必要がありますね!^ ^

1-2.リードの幅

リードの幅は、選手の俊敏性、反応速度によって大きく異なります。
なので、自分のリード幅を覚えるのが重要になってきます。

練習では、まずけん制球でどのくらいリードを取ったらアウトになるか、
その歩数を覚えます
そこから自分の基準を作ります。

その基準をもとに、試合状況、相手ピッチャーのけん制のうまさによって
半歩分リードを変えたりします

また、左ピッチャーの場合、右ピッチャーに比べて一塁までボール到達が遅いので、
少しリードを大きくとれます。

私の場合で言うと、6歩~7歩という目安でリードしていました。
距離で言うと3〜3.5m前後です。

盗塁のスペシャリストの場合、
マイアミマーリンズのイチロー選手で、3.5m(アンツーカーを両足でまたぐ)程度、
福岡ソフトバンクホークスの本田雄一選手で、4m(アンツーカーから両足が完全に出る)程度です。

リードは、ただ大きければいいと言うものではありません。
大きく取りすぎて、帰塁の意識が強くなりすぎると、スタートが遅れてしまいます。

逆に小さすぎると、2塁までの距離が長くなるので、
足が速くない選手にとっては、
ワン・ゴー(ピッチャーが動いた瞬間の判断でスタートを切る)か、
投手のクセを盗みながら、多少ギャンブル気味にスタートを切る必要も出てきます。

 

大事なのは、自分が安心して、勇気を持ってスタートを切れる
「理想的なリード幅」を常に微調整しながら試合に臨むことですね^ ^

1-3.リード時の「立ち位置」

①一、二塁ベースを結んだ直線上に立つ
走る距離が最も短くなるので、盗塁する時、バントする時に向いています。

②一、二塁ベースを結んだ直線より外野よりに立つ
ピッチャーからはリードが大きく見えます。
また、帰塁もカラダの向きを変える角度が浅くなるので、帰りやすくなります。
盗塁しない時、けん制球を投げさせたい時などに向いています。

1-4.リード時の「構え」

①良い例
・体重の掛かり方の割合は、帰塁もスタートも切れる50:50が基本と考えます
・重心は、高すぎず、低すぎず、股関節周辺で受けて、スッと一歩目を切れるようにする
・右足を半歩くらい引いて構える
※上記は絶対ではなく、自分で最もスタートを切りやすく、
かつ帰塁しやすい割合を見つけるのが大事です。

②良くない例
・重心が低すぎて、体幹や下半身の筋肉が緊張して、反応が遅くなってしまっている
・重心が高すぎて、素早くスタートを切れない
・あまりにも片足に重心がかかっている

☆『リード(1-1〜1-4)』の解説動画

盗塁技術②:『スタート』の3つの技術

2-1.スタートのコツ

①「スタートを切るタイミング」の計り方

●投手が体のどこから動き出すかをチェック

・足から動くのか?
・手から動くのか?
・肩から動くのか?
など、試合中よ〜くピッチャーを観察して、
投球時とけん制時のクセを読みます。

●けん制時に出やすい特徴
・一塁側に体が流れる
・首の使い方が特徴的
・グローブの使い方が特徴的
などがあります。

また、走塁・盗塁のスペシャリストの読売ジャイアンツ鈴木選手の場合、
ピッチャーの体の1点を見るのではなく、
体全体を俯瞰するように「ぼゎーっと」見るようです。
ピッチャーのクセを盗んだ上で、鈴木選手のような見方をしてもいいと思いますね!
選手個々人が、スタートを切りやすい方法を見つけられることが最も大事です。

②「スタート後の3歩」を大事に!
スタートする時の体の使い方のポイントは、
股関節にスッと体重をのせるイメージで一歩目を切ります。
脱力するように、サッと右足の股関節に重心を移します。

1歩目で一塁ベースと二塁ベースを直線で結んだラインに左足が乗るようにします。
その後、3歩目くらいまでは、目線を地面か斜め前側に落として、前傾姿勢をキープします。
この時、2塁ベース方向をすぐに見てしまうと、体が起き上がり、
トップスピードに乗れなくなってしまうので、注意してください。

2-2.偽走のメリット

盗塁をするふりをすることを「偽走」と呼びます。
この偽走がうまくできると、
相手守備(特に捕手)にかなりのプレッシャーを与えられますので、
チーム全体でマスターしたほうが良いテクニックです。

守備側から考えたら、
攻撃側が「いつでも走ってくる」「誰でも走ってきそう」
と思うとかなりランナーに意識をもってかれます(^_^;)
その結果、バッターへの意識が薄くなり、守備範囲が狭くなったりもします。

偽走のやり方は、
最初の3〜5歩程度を本当に盗塁する勢いでスタートします。

ポイントは、二塁方向へ体を正対させることです。
こうすることで、捕手からは、本当にスタートを切ったように見えます。
盗塁が来るかもしれないと思うだけで、
ストレートやアウトコース、高め中心の配球が増えます^o^

☆『偽走』解説動画

最後の一歩で急ブレーキをかけて止まり、一塁方向へ数歩戻ります。
注意点としては、打者が打たなかった場合に「一塁への戻り」を早くできないと
キャッチャーからのけん制でアウトになってしまうことです。

2-3.シャッフルスタートのポイント

シャッフルとは、横に跳ねながら進むサイドステップのことです。
横に跳ねる時は、左足から着地したそのすぐ後に右足が着地します。
第2リードを取る時に主に使います

スタートがうまく切れなかった時などは、
このシャッフルスタートに切り替えることで、二塁でアウトにならずに済みます。

この時のポイントは、2回ピョンピョンとシャッフルした後、
3回目のシャッフルの時に左足を着き、
右足が空中にある状態でバッターのインパクト(バットとボールが当たる瞬間)
を迎えます。
右足が地面に着いた瞬間には、ゴーかバックの一歩目を切っている感じです。

人は、動きながらの方が筋肉が緊張しないので、
次の動作への切り替えしがしやすいという特性があります。
これは、テニスでサーブを打った瞬間のレシーバーにも現れる動きですね^ ^

☆『シャッフルスタート』解説動画

 

盗塁技術③:『スピード』を保つ極意

スタートの時、地面を見ながら走り始め、上体を早く起こしすぎないようにします。

また、読売ジャイアンツの鈴木選手が言うように、
歯を食いしばるのではなく、口を開けるように走ります^O^
そうすることで、体の力が抜け、効率的に走れるようになります。

あとは、走っている最中は、太ももを無理に上げないで、
大腰筋・股関節・肩甲骨の3点をうまく連動させ、前傾姿勢を保ったまま走ります。
すると、スムーズに重心移動ができて、力のロスが減るので、
結果、スピードが最速で盗塁できます。

盗塁技術④:『最速スライディング』2つの方法

4-1.二塁ベースの「なるべく近く」からスライディングする

ベースの近くから滑ることで、スピードが落ちずに到達できます。
大体の目安は、ベースから1m〜1.5m手前から滑るイメージです。
スライディング動作に入るベースまでの距離が長いほどブレーキがかかってしまい
せっかくのスピードが落ちてしまいます。

4-2.スライディングは、ヒザだけで滑る

お尻を着いてスライディングしてしまうと、スピードが一気に落ちてします。
なので、できるだけヒザだけで滑ります。
ヒザで滑ることにより、ベースに着いた後、すぐに立つことができ
次の動作がすばやくなります。

☆『最速スライディング』解説動画

チーム全員で盗塁を決める3つのコツ

①ピッチャーのクセを盗む

試合中に、ピッチャーのけん制と投球時のクセを読んだり
セットポジションの時間を計ったりします。
そうすることで、足の遅い選手でも良いスタートが切れたり、
投げる前のタイミングで走れたりするので、
結果、誰でも盗塁できます!

②試合中に投手・捕手の情報をチーム全員で共有する

試合中に、初めて一塁に出たランナーは、投手のクセを盗むべく、
大き目にリードを取り、なるべくけん制を投げさせます。

どんなクセがあったのか?
どんなけん制が来るのか?
タイミングはどんな感じか?
捕手からのけん制が来た場合、速さはどうだったか?
など、チームのみんなに情報をシェアします。

そうすることで、次に塁に出るランナーはその情報をもとに、
頭と心の準備を万端にして、勇気を持って臨むことができます!

③指導者は、選手がたとえ盗塁を失敗したとしても否定しない。

盗塁には、「勇気」が必要不可欠です。
スタートを思いっきり切れるかどうかは、その選手が盗塁することに対する
イメージが良いか悪いかによります。

選手がチャレンジしてアウトになった時に
指導者が結果だけに着目し、とがめてしまうと、
選手は次にチャレンジする時に、「また失敗したら、監督に怒られる> <」
と思い萎縮してしまいます。

なので、指導者は、選手が勇気を持って挑戦したことを讃え、
どんどんチャレンジする勇気をもってもらう方が大切です。

結局、チャレンジした数が上達につながるので、
失敗した後にどう振り返り、改善していくかに焦点を当てる方が
選手を伸ばす意味で大切です。

「うまくできる!!」というイメージを選手に持ってもらえるように
指導していくことが最も大事ですね^ ^

盗塁をうまくするトレーニング方法

①反応トレーニング(一歩目の判断力の向上)

●右手と左手じゃんけん→勝った方にダッシュor負けた方にダッシュ
●右手と左手の足し算→偶数が右方向にダッシュ、奇数が左方向にダッシュ(逆でもOK)
※引き算、掛け算なども可
●ピッチャーの動きでゴー・バックを一瞬で判断する(けん制があるかないかの判断)

②スタートの爆発力UP練習

●右股関節にスッと重心を抜くように、短いダッシュを繰り返す
●緩い下り坂を使い、坂を下り、スタートの右股関節に重心をのせる感覚を養う

まとめ

●リードでは「幅」「立ち位置」「構え」にこだわれ!
●スタートをタイミングよく切るには「反応速度」「投手のクセ」「勇気」がポイント
●最速のスピードで走る秘訣は、リラックスして、モモを上げすぎずに走ること
●スライディングのコツは、ベースからなるべく「近く」「短く」ヒザで滑ること
●チーム全員で盗塁を決めるコツは、早いイニングでの「相手バッテリーの情報共有」がポイント
●とにかくチーム全員で勇気を持って、どんどんチャレンジしていくことが最も盗塁の上達につながる!!

盗塁は、チーム全員で取り組むことで、チームワークの良さにもつながります。
ぜひ一体感を持ったチーム作りに、盗塁練習を活用し、
機動力が爆発するチームをみんなで作り上げてください!!

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