こんにちは!
JBS武蔵の河合です。
先日LINE@で
「バッティングで軸足が回りすぎるのは良くないですか?」
とご質問を頂きました。
以下が実際のやりとりです。
![](http://ged-bb.jp/blog/wp-content/uploads/2017/10/軸足回りすぎ1.jpg)
ここで、実際の素振りの動画を送って頂き、
拝見した後の返信が以下です。
![](http://ged-bb.jp/blog/wp-content/uploads/2017/10/軸足回りすぎ2.jpg)
目次
そもそも、軸足は回しすぎてはいけないのか?
結論から言いますと、
軸足は回しすぎてはダメですね><
体重移動(骨盤のスライド動作)が正しくできている場合、
軸足が回りすぎるという動作はほぼ起きません。
ただし、体重移動が正しくできていて、
フルスイングしていった反動で、
軸足がホームベース方向に来ることは問題ありません。
振り始めに軸足がすぐに回転して、
ホームベース方向に動いてきてしまうと、
バットの軌道は、外回り(ドアスイング)
になってしまい理想的なスイングにはなりません。
なぜ軸足が回転しすぎてしまうのか?
振り出しの時、
骨盤をスライドさせる動作がなく、
すぐに骨盤が回転してしまうことで、
軸足がすぐに回りはじめ
軸足の小指が地面につくように動いてしまいます。
これは、ステップ足側の股関節を支点にして、
骨盤をピッチャー方向にスライドさせる動きができないと
起こる現象です。
具体的には、
・軸足の股関節を支点にして回転してしまう
・軸足とステップ足の中心で回転してしまう
と、
骨盤を横にスライドさせる動きは出ず、
上半身と下半身が一枚板のように向きを変えるだけなので、
バットは外回りで出てしまいます。
ステップ足側の股関節を支点にして、
骨盤が横にスライドしながら回転に入ると、
軸足は一度内側に倒れるようにして、
親指の内側が地面についてから上がってきます。
そして、
インパクト(ボールとバットが当たる瞬間)には、
軸足はつま先で立つか、
地面から浮く選手もいます。
※【良い例】ステップ足の股関節を支点に骨盤のスライド動作から振り出し、回転した場合
![](http://ged-bb.jp/blog/wp-content/uploads/2017/10/IMG_3630-e1507360091384-1024x819.jpg)
![](http://ged-bb.jp/blog/wp-content/uploads/2017/10/IMG_3642-e1507360143870-1024x763.jpg)
※振り終わり直後にスイングの反動で、
軸足がホームベース側に倒れたり、動くということはあります。
指導者が「選手の技術指導」をする際に大事なこととは?
まずは、動作を見て、
なぜその現象が起きているのか?
原因を探っていくことです。
必ずしも一発で原因がわからなくてもいいので、
どうしてそういう動作になるのか?
考えていくことが大切だと思います。
JBS武蔵では、指導者、選手の皆さんが、
バッティングやピッチング動作が理解ができるように、
情報発信を続けていこうと思っていますので、
ご質問などがあれば、いつでもLINE@でご相談下さいね^^
今回で言いますと、ただその状態を指摘して、
「軸足を回らないようにしよう!」といっても、
骨盤を横にスライドさせる動作ができなければ、
どうしても軸足は回りすぎてしまいます(^_^;)
そして、もっと言えば、
この骨盤のスライド動作は日常にはほぼ無い動きなので、
最初からできる子は、そこまで多くはないですね!
その動作が必要だと理解して、
実際動かせるようにトレーニングを積まないと、
中々動かせるようになっていかない子もいます。
でも、必要なドリルやトレーニングでこつこつ練習していけば、
少しずつ良くなっていきますので、
意識をしながら継続していくことがもっとも大事ですね!^ ^
骨盤のスライド動作を身につける為に有効な練習3選
①クラドルスイング、プッシュローテーション
記事はこちらです↓↓
腰は回してはいけない?バッティングで必要な下半身の使い方とは?
②インサイドヒール
③ペットボトルサンド
まとめ
・そもそも軸足は、回りすぎてはいけないのか?
→振り出しの早い段階で軸足が回って来るということは、骨盤が回転に入っており、遠回りのスイング軌道になる
・骨盤のスライド動作ができると、軸足は内側に倒れるようにスタートして、かかとが上がってくる
・骨盤のスライド動作は、日常にあまりない動きなので、こつこつトレーニングを積んでいくことで動作が上達していく