【ニンジンぶらぶら大作戦は効果的か】

「自宅で練習をしない」「どうも練習に身が入らない」この様な事はよくある事ではないでしょうか?
野球やスポーツに限らず、他の習い事や勉強も同じ事が言えると思います。

モチベーションがあがらない事に対して、工夫をされている方はとても多いと思います。

その一つとして「ニンジンぶらぶら大作戦」がありますね。
簡単に言えば、何かの自称やある一定の結果を出す事によってご褒美をあげるという保証をする事です。
「○○できたら、○○する」という報酬が確約された状態ですね。

多くの人はこのモチベーションの上げ方を利用します。
しかし、ここで一つ念頭においてもらいたい事があります。
この「○○できたら、○○する」というモチベーションの上げ方は
『持続的には効果を発揮しづらい』また、『創造的なものには逆効果になる』
という事が起こり得ます。

例えば、
「家の草むしりをする」という事があったとして、こういった事には「ニンジンぶらぶら大作戦」は非常に効果的です。
これが終わればお小遣いやおもちゃなど何でもいいですが、自分に利益とある物がもらえると分かればしっかりとやります。
これが1時間以内なら、2時間以内ならなど時間的な制約をつける事によって、更に行動量をあげる事が可能です。

しかし、これが「献血をする」事に対してだったらどうでしょうか。
献血をするという事は、個人の考えや価値観があって自ら進んでやる事です。
また、人助けなどもそうでしょう。何もお金をもらったからといってやるべき事ではありません。
こういった自分の考えや価値観に基づく「創造的な行い」に対してはその対価を支払う事は逆効果になります。
仮にこれのお金が対価だとしたら、
「お金のために献血したわけではない」や「人助けしたわけではない」という事になります。

では、本題に戻ってこれが野球の練習だったらどうでしょうか。
「ホームランを打ったら、○○してあげる」と約束したとします。これではお分かりかと思いますが本末転倒ですよね。
「ホームランを打つ」という事の為には本来、練習を工夫して自ら取り組んでいくものです。
「より自分を高める」または「自分の弱点を克服する」といった、自分への課題を越えていく事によって実現していきます。
また、壁を乗り越える事によって人は成長していきます。

しかし、「ホームランを打ったら、○○してあげる」としてしまうと本来の目的をすり替える事になります。
子どもの場合は一時的にそれでモチベーションがあがるかもしれませんが、
すぐに目的が達成されないか限りは、どうでもよくなり投げがちになります。

こうしてはどんどん練習する事から遠ざかってしまいますね。
最悪なのは、無理やりモチベーションをあげようと更に大きなニンジンを設定してしまう事です。
この時に目的が達成されないと、更にニンジンが大きくならないと行動する事ができなくなります。

なおで、ニンジンぶらぶら大作戦は野球やスポーツといった「持続的にうまくなっていく」ものや「自分を高めていくもの」には効果は発揮しづらいです。

逆に創造的でない単純作業などには効果が発揮しやすいです。

そのあたりを注意してみると良いかもしれません。

参考になったらぜひシェアしてね!

コメントを残す