【やる気がないのは本当に「自分のせい」なのか】
今回はスクールで良く相談を受ける事の１つである、
「やる気」がないという事についてお話しさせてもらいたいと思います。
題名にも書きましたが、本当に「やる気」がないのは「自分のせい」なのでしょうか。
もちろん、これだけがすべてではありませんが１つの考え方をお話しさせてさせて頂きます。
モチベーションには「内発的」なものと「外発的」なものがあります。
内発的の例としては、自分の考えに基づいて出てくるモチベーションですね。
「甲子園にいきたい」や「プロになりたい」
こういった事は自分の価値観と考えによって持つ「夢」や「目標」となります。
いわば、「意志」とも言えます。
私はほとんどの人は「大きな夢」や「目標」をもっていると思っています。にも関わらず、
なぜゲームに没頭してしまい、練習に手がつかない事があるのでしょうか。
保護者の皆様からやるもやらないのも「自分次第」なのにやらない理由がわからない！（怒）
というご相談は良く受けます（笑）
ただ、これを「自分次第」の一言で終わらせてしまうのはちょっと本人にとってもキツイと思うんですよね。
極論は「自分次第」ですが、私は「環境」をうまくデザインする事でモチベーションはあげる事が可能だと思っています。
環境と言っても、もう少し広い意味になりますが
・空間
・場所
・身に着けるもの
・誰と一緒にいるか
などなどです。
例えば、空間や場所の例を出すと、
喫茶店やカフェにいくと「物凄い集中力で勉強している人」っていませんか？
リンゴのマークがついたパソコンを開いているサラリーマンやOL。参考書や教科書を開いて勉強している学生。読書をずっとしている方々。
こんな光景は皆さん何度か見ているのではないでしょうか。
これが「自分次第」というのなら、「家」でも同じようにできるはずです。でも多くの人はそれができないと思います。
家だとなんとなくテレビを見てしまったり、ネットをしてしまったりするのではないでしょうか。
また、「合宿」も同じですよね。
練習をする事であれば、普段のグラウンドでいいはずです。でもあえて泊まりで遠方へ行き合宿をするのは、
「普段と違う環境をつくりだし、強制的に集中できるように場所と空間をデザインしている」
という事です。
場所と空間を意識してデザインする事だけでもずいぶんとモチベーションはあがってきます。
次に、「身につけるもの」の話です。
私は時々ランニングをしていますが、この時の服装で
・スポーツタイツにハーフパンツ、adidasのカッコイイスポーツTシャツ、ナイキのイケてるランニングシューズ、時計はGショック
を身につけて走るのと
・伸びきった首回りよれよれのシャツ、10年前から使っているボロいハーフパンツ、泥んこのシューズ、100均の時計
だとどっちがモチーベーションが湧くでしょうか？
明らかに前者ですね。
これは身につけているものでモチベーションが変わる事を意味しています。
何も必要以上にカッコつける事はないと思いますが（笑）
これが野球ならどうでしょう？
・自分で手入れした愛着のあるグローブ
と
・いつもカバンに入れっぱなしの煎餅になりそうなグローブ
どちらが上手くなりますか？前者ですよね。
磨いてないスパイクよりも磨いたスパイクで練習したほうが、履きながら「今日もがんばろう」と思えるのではないでしょうか。
「身につけるもの」でポイントは、
「大切なもの、お気に入りのもの」を使うという事です。
さっき話で言えば、グローブは愛着がわいてきますし、ちょっとカッコイイ服装の方が気持ち良くランニングできます。
デートなんかもカッコイイ服装の方がいいですね（笑）よれよれの服じゃ女性から嫌われてしまいますね（笑）
ちなみに、これは何も「身につけるもの」だけでなくても効果があります。
例えば私のお気に入りのマグカップがあるのですが、それでコーヒーを飲むとなぜか読書が捗ります。
また、ボディソープもお気に入りのものがありますがそれを使うとなるとお風呂に入るのが楽しみになるんですね。
なので、こうして空間のデザインと組みあわせるとモチベーションがあがるとも言えます。
実はモチベーションは自分の「意志」よりも外部からの影響の方が受ける割合が多いという事が言われています。
なので、「意志の力」より「環境の力」をデザインする方が実はモチベーションはあがりやすいんですね。
もちろん意志の力があっての話ですけどね。
⬛まとめ
モチベをあげるポイントは、
・場所と空間を配備する事で「集中できる環境をつくる」
・大切にしているものやお気に入りのものを使用する事でやる気スイッチがはいるポイントを増やす
という事になります。
意志の力だけでなく、「環境」をデザインして見てください。
※自宅の部屋を「カフェ風」にして作業が捗るようにしています。センスの有無はともかくとして、一応気に入っている空間です（笑）
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