【「頂きます」と「ご馳走さま」に込められた大切な意味とは?】

【「頂きます」と「ご馳走さま」】

ご飯を食べる時に、「頂きます(戴きます)」と「ご馳走さま」は食事の挨拶のように使いますね。

では、この語源は何なのでしょうか。それを理解しておくと少し違った角度から食事をとれるようになるかもしれません。

まず「頂きます」ですが、2つの意味があると言われています。
(※語源由来辞典を参照※)

⬛頂きますの由来
1つ目は、
本来「頂き」というのは山の頂きなどのように上や高い所を表す言葉です。
中世以降、位の上位の者から物をもらったり、神仏へのお供え物をもらう時に、頭上に載せるような動作をした事からと言われています。
つまり感謝を表す言葉なわけですね。

2つ目は、
「命をもらう」という意味です。これは動物だけでなく、果実や野菜、穀物にも命があるという事を前提にされています。
○○の命をもらう所から感謝の意を表して「頂きます」となったと言われています。

⬛ご馳走さまの由来
「馳走」というのは走り回るという意味があります。
昔はお客さんの食事を用意するためには、食材を集めるのにも一苦労だったと言われています。
馬を走らせ、さらに走り回って準備をした事から「馳走」が食事を表し、感謝の意を表して「御」と「様」となったと説があります。
「こんなに豪華な食事を準備し、用意してくれてありがとう」と意味になりますね。
現代においても、忙しい時間の中で保護者の皆様が工夫を凝らして食事の準備をしている事だと思います。
食材は農家の人が丁寧に作ってくれたものを私たちは頂いています。
そんな事を考えながら「ご馳走様でした」と意味を込めていうだけでも、
心の栄養になるような気がしませんか?

解釈は様々かもしれませんが
「頂きます」も「ご馳走様」も感謝の意を表すものだと私は思います。

大切なもので、命をもらう事から「頂きます」。
食材を集め、準備し、美味しい食事を作ってくれた事への「ご馳走様」

コンビニ、スーパー、その他など当たり前にご飯に困らない時代になっていますが、本来のこの事を理解しておくだけで「食事」の意味が変わってくるのではないでしょうか?

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