練習をしていく中で、中々上達していかない事という事はあると思います。
指導してきた経験の中で技術が身につく段階というのは3段階あります。
その段階とその時に指導者として意識している事をお話しさせてもらいたいと思います。
是非指導者の方は参考にしてみてください。
①意識してもできない
最初の内、新しい体の使いかたや技術を教えてもすぐにできるようになる事は少ないです。
これはまだ体の中にそういった回路ができてなかったり、動かし方のイメージがついていない為になります。
指導者としては、この段階では「丁寧に教えてあげる」事が必要です。
やってもやってもできない事に対して選手もストレスやフラストレーションもたまります。
なので細かくフィードバックを行ったり、コミュケーションを増やす事により、その辺りの不安も解消していく必要があります。
「なぜできないんだ!」と瞬間湯沸かし器のようにブリブリ怒ってしまうと最悪です。
選手としては「やろうと頑張っている」としている事を全力で否定されるわけですから、モチベーションも下がりますし、そんな事を言う相手を信頼できるわけもありませんね。
②意識したらできる
次の段階としては「意識したらできる」という段階に入ります。
この時点ではある程度、体が覚え始めている段階なので自分で意識してやろうとすると理想通りに動いてくれます。
この時点で指導者としては「正しくやろうとしているか」を意識している必要があります。①の段階からこの段階では正しい方向に正しい方法で練習できているかがポイントになります。
まだまだ身につきかけてる不安定な状態なので指導者は観る目が要求されます。
この時点で間違った事を意識したり、途中で意識にズレが出てきてしまうと方向性を間違い狙い通りに上達していく事が難しくなります。
③無意識でできる
次の段階は「無意識でできる」という段階です。
ここまでくれば考えなくてもできているという段階ですので一旦は教えた事が定着しているという事になります。
指導者としては、変に意識させない事が必要になります。
できている事を変に意識させる事はかえって悪化させる事に繋がりかねません。
ずっと選手としては言われ続けてしまうと余計な事を考えてしまって、悩みになったりしてしまいます。
なのでここまでいけば、次のステップに進む事より定着させるように練習量を増やす事などが必要になります。
という3段階で技術は定着していきます。
それぞれの段階で選手の気持ちも変化してきますので、指導者はそれに合わせていく事が必要となります。
そんな事を意識しながら指導者も選手と関係性をつくれると良いかと思います。
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