【ピンチに動じない「不動の心」をつくる方法】
試合を1試合するとどちらのチームにもピンチやチャンスが必ずありますね。
「流れ」というものは存在しこの流れの時に乗れるか、それともピンチの時には流れを止めることができるかで、
勝利の女神が微笑むかそれとも向こうにいってしまうかが決まります。
特に、力関係が拮抗してる場合の試合では1つのプレーによって、流れが変わりその試合を左右するほどにもなります。
今回は、その「流れ」の中でピンチの場面を迎えてしまった時に落ち着いてプレーできる不動の心のつくりかた(考え方)をお話しさせてもらいたいと思います。
ずばり、結論から言いますと・・・
『ざっくり考える事』です・・・(笑)
なんだそれ?って感じだと思いますので、もう少しご説明させてもらいます。
物事には「手段」と「目的」があります。
例えば「お絵描き」を例にしてみます。
この時の目的は、「絵を描く事」です。その手段としてペンとノートが必要になりますね。
では、ここで「ノート」がなかったらどうでしょうか?そうですね、私だったら「画用紙」に絵を描くかもしれません。画用紙もなかったら・・・「広告の裏紙」にでも描くかもしれません。
つまり「絵を描く」という目的に対して、手段はノートや画用紙、広告の裏紙などなど何でもできるわけですね。
この時最初の「ノート」が無ければ変わりの手段を人間は考え始めます。
「絵を描く」という目的がしっかりしていれば、別にあせらずに手段を探せます。
この目的がしっかりと理解できているという事が大事です。
これが『ざっくり考える』という意味です。目的を常に頭にいれておくという事です。
ピンチで動じてしまう選手の特徴は、「手段にとらわれている」事が多いです。
「ノートがない、やばいどうしよう!」とか「画用紙もない!もうダメだ!
絵が描けない。諦めよう」などの思考回路になってしまいます。
ノートや画用紙という「答え」を探して、それが目的になってしまっているわけですね。気をつけないと手段が目的に変わってしまいます。
もっと探せば広告の裏紙にも描けます。
赤ちゃんなら壁に書いてしまうかもしれませんね(笑)
でもそれも1つの手段ではありますよね。
野球の時にはどうやってざっくり考えるか(目的で考えるか)が大切になってきます。
例えば、守備側として最終回の1対1の同点のシーン、2アウトから連続でフォアボールを出してしまって、1塁2塁としましょう。
相手の攻撃側は当然イケイケの状態で盛り上がってきますね。
ですが守備の場合は「点を取られないようにすること」が1番の目的ですから、別に連続フォアボールが出た所であせる必要は1ミリもないんですね。
なぜなら、「次で抑えれば点が入らない」からです。
この時に、目的である「点を取られないようにすること」が頭に入っていれば、
「次抑えれば問題ないじゃん。ふふーん」くらいの余裕が持てます。
ただこれが念頭にない場合には、
「やばい!抑えなきゃいけない」とか「マズイ。流れが悪い。どうにかしないといけない。とにかく声出そう」など、
焦ってしまったり、前に紹介したmust思考に陥りますね(詳しくはコチラ)
私はピッチャーでしたが、こういった場面は良くありました。
ですが、自然とこの考え方ができるようになっていたので、盛り上がっているベンチや観客を見て、
「何騒いじゃってるの?お祭り?」くらいの冷めた目で見ていました(笑)
ちょっと嫌なやつな感じですが・・(笑)
でもそれくらいに見れると、「向こうも余裕がないから、一生懸命なんだな」などと冷静に考えプレーすることができました。
「目的」をしっかり明確にしておき、「手段」を考える事ができるようになると、ピンチに動じない不動心が出来上がってきます。
手段だけに囚われる事なく、目的を念頭に置いてざっくりと考えてみましょう。
涅槃像くらいの余裕が欲しいですね(笑)
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