【子どもに好き嫌いが多い理由と影響】
今回は子どもがなぜ好き嫌いが多いのか?それに合わせて、好き嫌いによる影響についてお話しさせて頂きます。
まず子どもの嫌いな食べ物ランキング(ぐるなび調べ)を見ると
1位:ゴーヤ
2位:セロリ
3位:ピーマン
となっています。
その以下を見るとトマト、ナスなどがランクインしてます。
王道と言いますか、大体予想通りですね。
幼児期の子どもは大人の約2倍味覚が敏感と言われています。
苦味、酸味、辛味は「危険な味」と本能的に判断する為に嫌いになる傾向があります。
また、学童期は大人よりも味覚が優れており香りの強いものを嫌がる傾向が出ます。
それを踏まえると、嫌いなものランキングに出てくるものも頷けますね。
ただ、苦味や酸味、辛味は経験によって好まれていく味です。
では、その好き嫌いがあることでどのような影響が出てくるでしょうか。
■体に与える影響
当然、好き嫌いがあると偏食がちになります。そうなると腸内環境の悪化や免疫力の低下に繋がります。風邪をひいたり、アトピーやアレルギーが出やすくなると言われています。
どうしても嫌いなものや、無理やり食べさせる事はよくありませんが、その場合は不足しがちな栄養素を補給できるように他の食材で補う事が必要です。
■心に与える影響
「嫌いな食べ物」というのは言い換えれば「苦手なもの」ですね。
嫌いなものを食べるということは苦手なことに挑戦するトレーニングとも言えます。
あまりにも嫌いなものを遠ざけてしまうと「苦手な事はやらなくていい」という様に子どもは考えてしまう事もあります。
こうなると実生活の中でも影響が出てしまいます。
先ほどもお話ししましたが、拒絶するほど嫌いなものは無理をする必要はないと思いますし、強引に食べさせる事もないと思います。
大切なのは「苦手な事に挑戦した」という経験を積ませる事であり、その姿勢を評価する事だと私は思います。
次回も挑戦してもらう為に「姿勢」を評価する事がポイントです。
ここで結果を評価してしまうと
・全部食べた事を評価する→全部食べないと評価されないと考える→食べれなさそうなものには最初から食べない(できなさそうな事はしなくなる)→消極的になる
のような感じになってしまいます。
「全部食べた自分が褒められる」という「全部食べた事が良い」と認識してしまっては次に繋がりません。
実は褒めると悪循環になる事もあるんですね。
「好きな事」の中に「嫌いな事」というのはよくある事です。
例えば、野球を例にすると
「野球」は好きですが「辛いトレーニング」自体は嫌いです。
でも当然、強くなっていくためには避けて通れない道です。
現役だった当時はそれでも頑張れます。それは野球が好きであり、目指すものがあったからですね。それであれば辛い事も辛抱できます。
今は現役でないので「ダッシュ20本」と言われてもできませんね(笑)
なので、何をしていても「好きな事」の中に「嫌いな事」は必ず含まれます。
怪我した時のリハビリなんかもそうですし、練習は反復練習で地味な事もありますし、飽きがきます。それでも「好きな事」のためにはできます。
ここで、あまりにも「苦手な事はやらなくていい」という思考が出来上がってしまうと、練習をさぼったり、リハビリをやらなかったり、補欠の選手であればハングリー精神をもってレギュラーへ向けて頑張れないかもしれません。
ここでは食事からの影響をお伝えしましたが、実は「日常のすべて」がそういったトレーニングになり得ます。
日常のシーンでそんな事を意識してみると実は野球に関係ない事でも野球に繋がる事がありますね。
『一事は万事』という事ですね。