野球練習でも勉強でも他の習いごとでもそうかもしれませんが、
「もっとやってほしいのに相手が応えてやってくれない」
こういった事は良くあるのではないでしょうか。
今日はどうしたらもっと頑張ってくれるようになるか、
1つお伝えさせてもらいたいと思います。
スクールで実験的に練習終了後に自己採点をしていた事があります。
単純にどれくらい今日の練習で頑張れたかを100点満点で自己採点するというものです。
打てたとか結果ではなく、いかに過程を頑張れたかを焦点にしています。
新たな発見があったのは、大人と子どもの意識の違いです。
面白い傾向が出たのは、私たち大人の視点からいくと「もう少し頑張れるのになー」
と思っている生徒程点数が高く、
「毎回黙々と頑張っているなー」と思う選手程、点数が低い傾向が出ました。
・もっと頑張れると思う生徒→自己採点の点数が高い
・いつも黙々頑張る生徒→自己採点の点数が低い
という結果です。これはほぼ例外なくこの傾向が出ました。
つまりここから見出せる事は、
もう少し頑張れる選手は「頑張る所」がまだ意識できていない。
というより頑張る所なのかどうかすらわかっていなかったという事です。
逆に頑張る選手は、本人の中で「頑張る所」を理解しているので、
チェックポイントが多く、そして高く意識しているので
「まだまだできてない」と感じ、点数が低くなるのだと思います。
実際に点数の低かった子ども達(黙々やっている子ども)と話すと、
「○○の時に少しだけ休んでしまった」とか、「友達と1回話してしまった」など、
中には「トイレにいって練習時間が減った」という子どももいたくらいです(笑)
コーチが気にならない所すら気にしているわけですね。
結構面白い、新たな発見でした。
点数が高い生徒(こちらはもっと頑張れるなと思う子ども)と話すと、
当然「しっかりやった」と話すわけですが、
「じゃあ体操しっかりできた?」とか「待ち時間も有効に練習できた?」
とか聞くと、気づきを得たように考え始めます。
そして気づきを得ればもっとやれる事に気がついて「頑張るポイント」が増えていくわけです。
「あーそっか〜。」なんて言葉が子どもからでたら、こちら側としてはOKです。
気づきを得た瞬間です。
心の中で「よっしゃ!」と叫びましょう!笑
練習をやれといって頑張れないのは、頑張って無いわけでなく本人の中では頑張ってるからです。
まだ単純に「頑張れるポイント」を知らないだけです。
なので単純に頑張れといってもやってくれないわけですね。
また、この自己採点の良い点のもう1つは、
勝手にやる気スイッチを押してくれる効果が期待できる
という事もあります。
例えば100点満点として80点ならば、残り20点は頑張れる余力があるという事です。
この余力を自分で認識する事ができれば、段々とそれを埋めようと行動し始めます。
脳が勝手に行動を修正しようと働いてくれます。
なので、勝手に頑張ろうと自分でやる気スイッチを押してくれます。自分を律してくれる自律力が高まります。
本人の中で気づきがなければ自発的に取り組み、自律し自立する事ができなくなってきます。
繰り返していくと、意識が拡がったりよりしっかりやろうと意識が深化してきます。
大人と子どもの意識は違う。大人がそういった場面を感じる力を磨いて導いてあげないといけないですね。
そして、自分からやる事は自信に繋がる。
自信は壁を越える時の原動力となります。
チームの練習や、自宅での練習、また勉強への取り組みなどにも応用できますね。
「ここは頑張れるポイントなんだ!」
と気づきを与えあげられるように、こちら側から声をかけてあげる事がポイントです。
意識を拡げ深化していきましょう。それが相手の「進化」に繋がります。