こんにちは!
今回の記事ではバッティングの
「タイミング」
についてお伝えしていきたいと思います。
タイミングに関してお伝えするのは2度目になります。
前回の記事の内容を踏まえた上でお伝えしていきますので、
ご覧になってない方はこちらをご覧になった上で今回の記事をお読みください。
前回の記事はこちらから↓↓
『タイミングが合わない?その原因と3つの対策練習方法』
また元西武ライオンズの石毛宏典さんと大変光栄な事に、
タイミングについての動画も撮影させて頂きました。
石毛さんは西武黄金期のキャプテンとして、
プロ球界のレジェンド達を統率しプレーで引っ張っていた選手です。
JBS武蔵の考え方だけでなく、
今回は石毛さんのバッティングのタイミングについての考えても合わせて
お伝えしていきたいと思います。
プロの技術をお伝えできる事で、
指導者や選手の皆さまの引き出しにして欲しいと思っています。
この内容が動画にもなっておりますので、
動画と合わせてご覧になって頂くとより理解が深まります。
是非ご覧になってください。
動画はこちらから↓↓
バッティングタイミングの合わせ方:元西武ライオンズ石毛さん
フォームを作る事が「タイミング」
まず大切な考え方としては、
タイミングを取れるという事は、
正しいフォームを作るという事になります。
フォームを作れる事は力強さを出す事にも繋がりますし、
その上でタイミングを合わせていかなければなりません。
まずフォームを作りタイミングを合わせて行く事でポイントのなるのが、
「トップをつくる」
事です。
この部分を忘れてしまうと、
その後のフォームを作る事がやりづらくなるので
スタートをしっかりと決める必要があります。
またそのトップをつくり当たってのポイントは、
ピッチャーが足をあげた時にバッターもどこかを(手や足)動かしておく事です。
これにより、
バッティングフォームで最初の重要部分である、
トップへの移行をしやすくなります。
良くない例としては、
止まっている状態から動き出してフォームを作る事になります。
タイミングは常に流動的なものになるので、
静止した状態から動きだすと微調整がしにくくなります。
常に動いている状態から打てる様にフォームをつくると良いでしょう。
関節を使い平面での体重移動をしない
次にポイントとなってくるのが、
「平面で移動をしない」
という事になります。
最近の選手の傾向を見ると、
軸足を深く曲げそのままステップし平面で移動する
という選手を見ます。
平面で移動してしまうと、
体の関節を上手く使う事ができません。
関節を上手く使ってやや捻りながら、
トップをつくり重心移動をして行く事で、
バッティングの「間」ができるようになります。
その「間」ができる事でタイミングも取りやすくなってくるはずです。
平面で移動してしまうと、
捻りがないのでタイミングを取る事が出来なくなります。
打ちに行く事で肩の開きも抑えられる
もう一つポイントになってくるのが、
「打ちに行く」
という事です。
良くバッティングでは、
「前にいくな」
と言われる事が多いです。
ですがその場合重心移動が疎かになる事があります。
重心移動がない場合は軸足で回転してしまうので、
泳ぐ打ち方や、所謂へっぴり腰の様な打ち方になります。
打ちに行く事でしっかりと重心移動も行われます。
重心移動をしても上半身は開く事はありません。
しっかりと重心移動をし打ちに行く事で逆に
肩の開かないフォームになりタイミングも合わせやすくなります。
バッティングタイミングの合わせ方:JBS武蔵
一連のフォームが作れない=タイミングが合わない
ここからはJBS武蔵の、
タイミングの取り方についてお伝えしていきます。
石毛さんと重なる部分もありますが、
タイミングでおいて重要な考え方としては、
「一連のフォームが作れない=タイミングが合わない」
事と考えています。
もちろん単純にボールに合わない(スピードが速すぎるなど)
も要素としてはありますが、
バッティングフォームが作れずに、
タイミングがとれない事の方が圧倒的に多いです。
バッティングは一連の流れになっています。
大別したとしてもいくつかの動き(フェーズ)に分けられます。
①軸足への荷重(タメ)
②割れ(ステップ&並進運動)
③重心移動(支点の移動)
④回転
大別するとこの様になると考えています。
1つの動作ができればバッティングフォームができるというわけでなく、
すべての動きがスムーズに行われる事でフォームができます。
また難しい事に、
①ができないと②ができませんし、
②ができないと③が出来ません。
それぞれは次の動作の予備動作になっています。
なのでそれぞれの動きを順序良く行っていかないとフォームが出来ず、
結果的にタイミングを合わせていく事もできません。
どこかが欠けてしまうとフォームが崩れた状態になるという事です。
繰り返しますがこれが
「タイミングが合ってない」
という状態になります。
それぞれの動作では動きを切り替えていく必要がありますが、
動作の切り替えるポイントが上手くいかないとこの様になります。
経験則になりますが、
特にフォームが崩されやすいポイントをお伝えしていきたいと思います。
重心移動(支点の移動)をコンロールできる事
崩されやすいポイントとしては、
前述した重心移動(支点の移動)をコントロールできる事がポイントです。
コントロールとは何か?と言いますと、
「軸足の荷重」のフェーズにて体重は軸足側にかかります。
この後割れの動作から重心移動(支点の移動)を行います。
重心移動が完了すると体重は前足側に移動し回転をします。
軸足荷重からの一連の流れにおいて、
軸足→前足に体重を移動をします。
この移動のタイミングを上手く調節できる事で、
「間」と言われる様な感覚が出てきます。
(感覚なので個人差がありますが)
ここの調節が上手くできない場合、
すぐに前足に移動しまう
「泳ぎ」「開き」「突っ込み」
と言われる現象が出やすい傾向があります。
また移動ができずに軸足側に荷重されたままだと、
「軸足回転」「ドアスイング」「手打ち」
と言われる現象が出やすい傾向があります。
下の画像をご覧ください。
この様な傾向がでます。
重心を移動し支点の移動ができない場合は、
崩される傾向が顕著に出やすいポイントです。
「差し込まれる」・・・という事も支点が前に移動していない時に起こるものですし、
「早く迎えにいく」・・・は支点が早く移動しすぎてしまう事になります。
重心移動を調節しコントールできる様にする事で、
ボールに合わせた上でフォームを作れるようになるはずです。
上下分離と捻転差で「見極める時間」をつくる
次に崩されやすいポイントとしては「上下分離」「捻転差」をつくる事です。
上下分離は重心移動をした時のフェーズで骨盤と上半身に差がある事を言います。
捻転差は上下分離から回転をした時の上半身と下半身の角度の差になります。
なぜこの2つの動き大切かと言うと、
「回転の余力を残しておける」
と言う事が挙げられます。
最終的にバッティングでは回転をして打つ事になりますが、
回転する余力を最後までとっておける事でボールを見る時間が長くなります。
先に回転をしてしまえば余力がなくなるので、
バッティングフォームは崩されます。
なのでこの動作を身につける事によって、
ボールを見極められる時間が長くなります
・選球眼が良くなる
・変化球への対応力があがる
などのメリットも出てきます。
変化球が打てないパターンの選手は、
ほとんどこの動作が身についていない場合は多いです。
最後まで回転する余力をとっておき適切な場面で回転を行えるようになれば
自分の力を出し切った上でタイミングを合わせる事ができます。
この点もフォームを崩されずにタイミングを取れるポイントとしては、
重要な動きの1つになります。
動画をご覧になるとわかりやすいです
いかがでしたでしょうか。
この記事の内容は動画にもなっています。
テキスト情報を見た上で動画を見るとより理解が深まると思います。
バッティングのタイミングの取り方は、
多くの選手が悩んでいる事でもあります。
ただ指導者もわかっているが、
どう教えていいかわからないというのが現状です。
ご相談も良く受ける内容の1つです。
今回の記事と動画が指導者や選手のみなさまのヒントになれば幸いです。
動画はこちらから↓↓
他のタイミングに関する記事
今回の記事以外にもタイミングに関連する記事を記載しておきます。
合わせてご覧になってください。
練習方法もこちらの記事ではお伝えしています^^