俺の育成論

プロ野球選手もやる「野球のヒッチ動作」バッティングでの5つのメリットと効果を徹底解説

こんにちは!

今回の記事ではバッティングの
「ヒッチ」
についてお伝えしていきます。

ヒッチ動作はメジャーリーグでは多くのバッターが、
採用している技術・動きの一つです。

日本プロ野球では丸選手や吉田正尚選手が採用しているのが、
印象に強いかもしれないですね。

ヒッチ動作はメリットもあればデメリットもある動作と考えていますが、
上手く取り入れる事ができれば、
バッティングの向上のヒントになるかもしれません。


メリットと注意点をお伝えしていきますので、
ぜひ参考にされて見てください。

・バッティングが低迷してきっかけが欲しい
・ヒッチを取り入れてみたいがどうすればいいかわからない
・バッティングのヒッチがどんな効果があるか知りたい
・ヒッチを取り入れているがイマイチしっくり来ていない
・選手を指導するのに理解をしておきたい

などの方にオススメの内容になっております。
動画もありますので記事と一緒にぜひご覧になってください。
より理解が深まると思います。

動画はこちらから↓↓

野球のヒッチとはどんな動き?

 

まずそもそも「ヒッチ」とはどんな動きか?
を説明しておきます。

定義はそれぞれに所もあり難しいですが、
JBS武蔵としては、
「テイクバック時に手を上下動する予備動作」
としています。

トップを作る前に、
手を上下に動かしながらテイクバックをとる事ですね。

この様な動作です↓↓

日本では代表的な所で丸選手や吉田正尚選手です。

メジャーではバリーボンズ氏などが特徴的です。

バッティング「ヒッチ」はどんな効果があるのか?

丸選手の様に大きな動きでなくても、
程度はあるもののヒッチ動作を入れる選手は多くなって来ました。

ここからはヒッチ動作のメリットについてお伝えしていきます。

ヒッチ動作のメリット
①割れが作りやすくなる

まず1つ目のメリットは
「割れ」
が作りやすくなる事です。

割れの動作はステップした着地の姿勢の事をいいます。

ステップで足は進みグリップ(手)が残されます。
上半身と下半身で逆の方向に動くので、
「割れ」
と呼んでいます。

「割れ」が出来るとメリットは下記の様な事があり、
バッティングにおいてはとても重要な動作です。

・腕や体幹、肩甲骨、背中の筋肉が伸ばされる→縮む作用でスイングが加速する
・スイングする距離が長くなるのでスイングの加速に有利になる
・スイングの軌道がボールの軌道に合いやすくなる

他にも細かくありますが、
上記が「割れ」の主なメリットになります。

力強さを出す&ミート力を上げていくためにも
バッティングでマストな動作です。

ヒッチ動作はグリップ(手)を上下する動きが入ります。

その動きとタイミングが、
割れの動作をつくりやすくする効果があります。

軸足に荷重(タメ)した時には、
手は下がる動きになる事がほとんどです。

この後前足をステップをするタイミングで手は上がる動きが入るので、
『荷重(タメ)&ステップ』『手(グリップ)を下げる→上げる』
をつくるタイミングによって割れが作りやすくなります。

ヒッチ動作のメリット
②スイングプレーンが一致しやすい 

2つ目のメリットとしては、
「スイングプレーンの一致」
という事があります。

スイングプレーンとはJBS武蔵では、
・バットのスイングの軌跡
・両肩ラインの軌跡
としています。

下記画像をご覧ください。
(画像が動きます。動かない場合はタップしてください)

この様に、
1度目の画像では、
スイングと両肩のラインのスイングの軌跡が合っていません。
(ちなみに上から叩いて打つもスイング軌道が合いません)

2度目では合っています。

スイングプレーンが一致すると、
力の方向が合いボールへ伝わりやすくなる
・力の方向が合う事によりスイング軌道が安定する
というのが主な効果になります。

スイングの軌道(スイングプレーン)は、
前腕が大きい役割を担っています。

上腕骨(二の腕部分)の延長線上にバットは出て行きます。

その為、
高低のボールに合わせていくには、
この上腕骨の角度が重要なポイントになります。


この様にコースによって上腕骨の角度は変わって来ます。
(体の前傾具合も変わります)

ヒッチ動作は上下動しながら合わせていくので、
筋肉が過度に緊張する事を抑えてくれます。
いわゆる「力み」を無くすという事になります。

そのため各コース(高低)へ、
上腕骨の角度を合わせやすくする効果があります。

合わせやすくなる事で
「スイングプレーンの一致」
しやすくなります。

(画像が動きます。動かない場合はタップしてください)
※1回目高め、2回目真ん中、3回目低め※

ヒッチ動作のメリット
③位置エネルギーが確保しやすい

ヒッチ動作3つ目のメリットとしては、
「位置エネルギーの確保」
がしやすいという事があげられます。

位置エネルギーは野球では聞きなれない言葉ではありますが、
簡単にいうと、
・高い所から落下したものはエネルギーが高い(大きい)
・低い所から落下したものはエネルギーが低い(小さい)
という事になります。

10階の屋上から物を落下させるのと、
10cmから落下させるのでは全然違いが出ますよね。

これは極端にお伝えしましたが、
ヒッチ動作を使うと手や肘の位置は高くなるがあります。

フライングエルボーと表現する事もありますが、
肘が張った状態でトップを作る事を言います。



この後に肘は体の前面に移動(落下)していきます。

その為フライングエルボーを使い位置エネルギーを大きくし、
落下する力を利用してバットスイングに繋げる事ができます。

ただバッティングではフィーリングもとても大切です。
最終的には「自分に合う技術」を取り入れていく事が大切かと思います。

必ずしもフライングエルボーが、
バッティングに有効になるかと言えばそうではありません。

必須動作ではないので、
個人のフィーリングやメリットを検討して取り入れる事が必要です。

ヒッチ動作のメリット
④体の捻り過ぎを修正してくれる


4つ目のメリットとして、
「体の捻り過ぎを修正する」
効果が期待できます。

捻り過ぎの多くのパターンは、
水平方向(横回転)に捻ってトップを作る事にあります。

ヒッチ動作では上下動に動かす要素が多く、
水平に動かす要素は少なくなります。
その為、捻り過ぎを修正してくれる効果があります。

水平要素が多くトップを作った場合は、
スイング軌道に大きな弊害がでます。

過度に水平に捻った分、
腕が体から離れドアスイングやバットが下がりすぎる原因になります。

ヒッチ動作は上下動する動きなので、
体の捻り過ぎを抑えた上でトップを作る事ができます。

体を捻り過ぎてしまう選手は、
有効な手段になり得る可能性がありますので、
試してみると良いかもしれません。

ヒッチ動作のメリット
⑤動く事でタイミングが合わせやすい

5つ目のメリットは、
「タイミングが合わせやすくなる」
という効果が期待できます。

ヒッチ動作は動きがありますので、
動→動でボールに合わせやすくなる事もあります。

基本的にガチっと止まってしまうと、
過度に緊張しすぎる事もあるので上手く体を動かす事も
できなくなります。

「過度に緊張してしまう選手」
には有効な手段になり得るかもしれません。



筋肉が過度に緊張してしまう場合は、
有効な手段になる事もあります。

バッティング「ヒッチ」で重要なポイント

割れができている事

ヒッチ動作を取り入れる事によっての、
メリットをここまでお伝えしてきました。

ここからはヒッチ動作を取り入れる際に、
必ず押さえておきたい事についてお伝えしていきます。

ヒッチ動作を行う時に押さえておきたいポイントは、
「割れを作る」
事になります。

割れの動作はバッティングの必須動作の1つです。

あくまでもヒッチ動作はこの割れをつくる為の
「過程」
に過ぎません。

プロ野球選手をみても、
全員がヒッチ動作を取り入れているわけではありませんよね。

一定のメリットはあるものの、
全体とのバランスやフィーリングも加味した上で取り入れたい動作です。

上手くできずに本質的部分である、
「割れを作る事」
を押さえてに動作を行なっていてもマイナスに働く事になります。

ヒッチ動作は過程の部分であるので重要である、
「割れを作る」
事を疎かにならない事がポイントです。

腕だけでやらない(やり過ぎない事)

もう一つのポイントは、
「腕だけでやらない(やりすぎない)」事です。

腕は肩や肩甲骨、鎖骨と一緒になって動きます。
ただ余りにも腕や末端部である手だけでヒッチ動作をつくろうとすると、
動きが間に合わなくなるケースもあります。

肩甲骨が硬い人にあまりオススメの動作ではありません。

少し分かりづらい部分ではありますが、
腕や手といった小手先だけでなく肩や肩甲骨など動きの中心部分が
動かないとメリットを享受する事が難しくなります。

(画像が動きます。動かない場合タップしてください)

ひと昔前は良くない動作とされていた

最近はメジャーリーグ選手の情報や、
日本でも手軽に見れるようになりました。

また丸選手が大胆に取り入れた事で、
肯定的に捉えられる様になってきました。

ひと昔前まではバッティングの
「ヒッチ動作」
は、あまり良くない事とされてきました。

しかし必須動作ではないものの、
メリットを理解し取り入れられる事ができれば、
バッティング向上のヒントやきっかけになるかと思います。

・ヒッチはバットが下がる
・上から叩かないとボールは飛ばない
・最短距離で出す事がバッティングだ

という時代背景からその様に言われる事があります。
それももう今では見直しされています。

下記に過去の指導定説から現在では変わってきたと、
考えている関連記事を載せておきます

・バッティング:「肩は下げるな!」は正しいか?野球の常識を検証!
・バッティング:軸足の間違った使い方。軸足回転でのバッティングフォームへの弊害
・腰は回してはいけない?バッティングで必要な下半身の使い方とは

昔の常識を見直し思い切って取り入れてみるのもいいですね。

指導者はアップデートし続ける事が大切です。
過去の成功も体験も今では風化され意味のない事もあります。
「俺の頃はな〜〜〜」「今の若い者は〜〜〜」
なんて言い始めたら黄色信号ですね(笑)

動画と合わせてみるとより理解が深まると思います。
ぜひ合わせてご覧になってください。

この記事がみなさまの参考になれば幸いです。

動画はこちら↓↓