よく、指導していると自信もってプレーが出来ないと相談を受ける事がある。
「ヒットが打て結果が良いときは自信をもっていきいきプレーできるが、結果ができない時はイマイチです。」
こんな内容の相談を受ける事が多々あります。
私が自信について思う事について書いていきたいと思います。
「自信」というのは字の如く「自分を信じる」と書きますね。
ここで大切なのは、自分の何を信じるか?という事です。
野球でも仕事でも何でもずっと結果を残し続けるというのは至難の技だと思います。世界一のイチロー選手でさえ、その難しさは感じていると言うほどです。
結果というものはそれくらい維持するのが難しいもので、脆く崩れやすいものです。
なので「結果」に対して自信を持つ事はとても脆く崩れやすいと私は考えています。結果はあくまで結果であって、内なる所にはありません。
「結果を出している自分」に自信を持ってしまうと、「結果が出ない自分」には自信が持てなくなってしまいます。
そもそも、野球で言えば打席に入って結果が出る前に自信をもつべきですよね。
なので、結果が出て自信を持つ事は既に自信を持つのが遅いとも言えます。
多くの人がそういった状態なのではないでしょうか。
結果に対して自分の拠り所を作り、存在意義を定義しまうと長期的な結果は見込めないと思います。
ではどこに自信をもつべきなのでしょうか。
私は、「自分の在り方」に自信を持つべきだと思います。もちろんスポーツ選手としては結果にこだわる事も必要です。ですが、前提として過程がしっかりあっての話です。
困難な事でも挑戦している、うまくできなくても練習でやろうとしている、自分の出来る努力をしきる。
そんな事の積み重ねが大切で自信をつくると思います。
壁にぶつかった時に、結果に自分の存在を担保してしまう人間は困難を避けようとします。
もし、失敗したらとても不安になり自分の存在意義を定義できなくなるからですね。
結果にフォーカスしすぎてしまう事は「挑戦する姿勢」すら奪ってしまいます。
なのでやはり「できる・できない」に限らず「やるか・やらないか」が大切で、それもやるなら自分の100の力を出す姿勢をつくる事です。
これが失敗を恐れず挑戦できるメンタリティを養った人間に成長すると思います。
挑戦した数と質が自分の在り方を形成します。
それが自信です。結果に対しては過信だと思います。
その自信が困難にぶつかった時に自分を助けてくれる最大の武器となると思います。
挑戦した失敗はもはや失敗ではない。