子どもたちが成長していく為に全国各地の指導者が、創意工夫をしている事と思います。
どんな練習をし日々成長していくのか、選手にどのような事を経験させてあげたいのか。
選手たちの笑顔や目標達成の為に時間を使い、日々試行錯誤している方は多いと思います。
私が指導していく中で大切にしている事、選手に経験させてあげたい事を今回は書いていきたいと思います。
多くの人は「結果」を出し、経験を積ませてあげたいと考えていると思います。
ですが、某トップアスリートが「勝ちたいと思う事すら邪念」と発言していました。
これも結果にフォーカスを当てないという事を表していると思います。
あくまで目指しているところは「勝つ」という所かとは思いますが、そのゴールを達成するには「勝ちたい」と思う事が邪念となり、邪魔になってしまうわけですね。
これは私もそう思います。
普段の練習の中で「結果」だけにフォーカスを当ててしまうと、その結果でしか自分の存在の担保ができなくなります。ずっと結果が出る、またはうまくいき続けるという事はほぼ不可能な事です。
なので、いかに「自分」にフォーカスを当てられるかがポイントだと考えています。
初めたばかりの子は、当然うまくいかない事だらけです。野球で言えば中々ボールにあたる事すら難しいと思います。
ですが、初めて1球当たった事はその子にとってはとても大きな
「成功した」という体験になります。
ただ、この小さな成功までにその子がどうアプローチしてきたかが大切です。
努力なしに得たものなのか、それとも上手くできなくても何とかしようとした過程があっての事なのか、が大切です。
指導者がしっかりと見極たいのはここです。
努力なしで得たものか、努力ありで得たものか。
ここをしっかりと見極め、努力的成功をしたという事を指導者が声をかけたり気づかせてあげる事です。
普段からも選手にはいかに「自分がどれだけできるようになったか」またはできなくでも「自分が成長しようとしっかり向き合ったか」を声をかけています。
3ヶ月〜6ヶ月くらいしてくると子ども達も努力するや自分に意識がしっかり向いてきます。
だんだんと目の色が変わっていくるんですね。
また、結果がでないときでも「努力している自分」「成長しようとしている自分」に意識がいくので大きく落ち込む事なく、すぐに切り替えて前を向くようになります。
なんとなくやる気がない、受動的にしかプレーできないのであれば、非常に有効な方法です。
眠れる獅子は「努力的成功」の体験をいかに積ませる事で目覚めます。