良くスポーツの場面では、指導者や保護者の応援の中で「声をだせ」と指示する事があると思います。
特に試合展開が劣勢に追い込まれた時や、流れが悪くなった時にそれを打破しようとする時にそのような事が起こってはいるのではないでしょうか。
私が現役をしてきた中で声を出す効果や意味としては下記のような事があります。
1 意思の表示(指示)
私は野球をしてきましたが、ポジションの間に来たボールなどには声が無ければどちらが捕球をするのかわからず、見合ってしまったり交錯してしまう事になります。
また、捕球をしなくとも声を出す事によって指示をする事が可能になります。
2 モチベーションアップ
高校野球などで見かけますが、試合直前のベンチ前で円陣を組み大声を出す場面を1度は見た事があるのではないでしょうか。声を出す事で緊張が解けプレーのチームや個人パフォーマンスの向上効果が期待できます。
3 体のリミットを外す
これはちょっとわかりにくいかもしれないですが、声を出す事によって自分の力のリミットを外すような効果もあります。競技は違いますが、ハンマー投げでは投擲と際に大きな声を出しますし、剣道なやテニスのサーブなどでも大きな雄叫びをあげる事があると思います。これは、より大きな力を出そうとしたりすると起こる事です。シャウト効果といいます。
大きくわけると上記の3つのような事が挙げられます。
どれもスポーツにとって大切になってきます。
ただし私が声を出す事について思う事は
「必要な時に適切な声を出す」という事です。
ある名門高校野球部の試合をした際に相手のチームは声をほぼ出しませんでした。ただ、チャンスの場面や指示が必要とする場面では大きな声出します。
チャンスではより得点を多く取ろうと盛り上げてきて、指示が必要な場面では周知を徹底する為ですね。
とても合理的で印象に残っています。
必要な時に適切な声を出しているわけですね。
声出す事に思うのは、「無駄な声だし」が多い事です。
流れが悪くなった時に声を出す事がすべて適切ではないと思います。流れを切る為に必要な事を考え個人でできる事、チームでできる事をしていく。
もちろんその中に「声を出す」という事もあると思いますが、やみくもに声を出すだけでは正しい方法ではないと思います。
チームによってその方法は異なり、チームで悪い流れを断ち切る為の方法を決める必要があります。
野球においてはビックイニングをつくらない為にも、「必要な時に必要な声を出す」事を意識してみるとより良いチームになるのではないでしょうか。