俺の育成論

子どもの才能がメキメキと伸びる!「最高な少年野球チームの作り方」

子どもの才能がメキメキと伸びる!!
「一体感のある少年野球のチーム作り」
というテーマでお伝えしていきます。

指導者さんにとって、チーム作り、チーム運営は
多々大変なこともあり、骨が折れることと思います。

人が集まるところには、必ず人間関係がありますが、
指導者さんと保護者の仲が上手くいってないというのはよく聞く話です。

また、指導者同士の意見が合わず、方針がバラバラだったり、
様々な取り決めをするのが大変だったりしますよね。

指導者さんも中々強いチームを作れないと悩んでいたり、
チームは割と強いけど、もっとチームワークが良くて、
みんなで力を合わせられるようなチームにしたいと
思っているのではないでしょうか?

指導者・保護者・選手が三位一体となって、
みんなで協力し合えて、
みんなが笑顔になれるようなチームを作るにはどうしたらいいのか?

最高のチームの条件とは?
最高のチームの中にいることで、どれだけ子ども達が成長するのか?

今回は、以下の4つの質問に答えながら、読み進めていくと
あなたのチームが一体感のある「最高なチーム」に生まれ変わります!

まずは、「チーム」という概念から考えてみたいと思います。
ぜひ、楽しみながら読んでみてくださいね^ – ^

Q1.チームはどこに存在するのか?

まず、思いつくのが、
家庭」ではないでしょうか?

ここでは2人(自分と他人)以上が存在していれば、チームということにします。
そう考えれば、世の中はチームだらけだというのがよくわかります。

<例>
・家庭
・近所
スポーツチーム
・会社
・学校
PTA
・店
・塾
・ボランティア団体
・市区町村
・都道府県
・国家
・バンド
・オーケストラ

少年野球チームにおいても、保護者、指導者、選手が存在し、
それぞれがチームの一員として、それぞれの役割を果たしています。

チームが存在すれば、そこに人間関係が存在します。
それによって、個人でいることよりも良い力が発揮されることもあれば、
逆に良くない結果を生むこともあります。

Q2.あなたなら、何のために、どうなりたくてチームを作りますか?
あなたがチームを作る意味・目的を考えてみてください。

★私が考える「チームを作る意味」とは?

・個人ではできないことができる
・個人でやるよりも何倍も生産性が上がる
・メンバーとの一体感から得られる幸福感がある
・個人の時よりも影響力も上がっていく

野球というスポーツだって、1人ではできないし、
チームみんなでやるからこその「楽しさ」「充実感」が生まれてきます。

★チームで活動していく難しさも同時に存在する

・指導者と保護者の関係があまり良くなく、お互いに意見が言いづらい
・選手に指導の意図がうまく伝わらない
・指導者同士の意見が合わず、方針がバラバラ

・チームのヴィジョン(目的)が不明確でそれぞれがどうしていいか分からない
・チームメンバーの役割が曖昧で、チームとして機能していない

などなど、チームだからこその悩みも生まれてきます。

では根本的な問いですが、
・あなたは、なぜいま少年野球チームを指導しているのですか?
・また、今のチームに所属しているのはなぜですか?
・そこに、どんな目的を持っていますか?

考えてみてから次の問いに進んでください。

Q3.あなたが考える「最高のチーム」とは、どんなチームですか?

私が考える「最高のチーム」とは

①メンバー間で信頼が築けている
②ヴィジョン(目的)やミッション(使命)がメンバー同士で共有されている
③ヴィジョンから組み立てた目標にメンバー各々がコミット(約束・積極的な関わり)する
④メンバーの役割が明確で個性(特性)が生かせている

こんなイメージです。
そもそも、大前提としてメンバー同士の信頼関係が最も大事だと考えています。
多くのチームが、信頼関係の欠如から、チーム内部から崩壊していきます(^^;;

想像してみてください。
みんなで、信頼し合いながら、
一つのヴィジョンに向かって、協力し合っていく。

チームの雰囲気もめちゃくちゃ良い。
関わっている人達もすごく楽しそう。

子供も大人もみんな自分の長所を生かし、
それぞれがチームの為にできることをやっている。

自分は、そんなチームが増えたら
とても素敵だろーなと思っています!

Q4.どうすれば「最高のチーム」を作ることができるのでしょうか?「最高のチーム」を作る為に、あなた自身ができることを考えてみてください。


★まず、メンバー間の「信頼関係」が築けていること

Q3で挙げた①~④を達成するには、
メンバー同士の信頼関係がしっかり構築されていること。
信頼関係とは、相手を信じ切って、互いに委ねることができる状態です。
心から繋がれている状態です。

ただ信頼関係の構築が頭ではわかっていても、
人は何らかの「体感」を通して「感情」が動かないと「実感」できないものです。
だから、「体感」が最も大事です。

少年野球で、チームワークを学ぶと常に「体感」があります。

・どんなチームが良いチームなのか?
・仲間を信頼するってどんな感じなのか?

・このチームでの自分の役割はどんなことが考えられるのか?

仲間と何かを達成することで
自分はチームになくてはならない存在なんだ
という「自己効力感」や「チームへの所属感」を得ます。

★良いチームワークに必要な「他者貢献心」とは?

そして、野球というスポーツを通して自然と「他者に貢献する心」が育まれます。
この「他者に貢献したいと思える心」を子どもの頃に養うことが、
将来社会に出た時に、会社や家庭などのチームに入った時に、
人の役に立てる、周りから頼りにされる人材として活躍するベースになります。

ただしこの他者貢献心は、
他者との競争や結果のみに執着するチーム環境だと育まれません。

自分が勝利することでしか喜びを得られないのだとしたら、
勝たなきゃいけない、負けたらどうしよう
という恐れの状態でいつもチームに関わることになります。
なので、たとえ勝ったとしても
「次負けたらどうしよう」という不安が残ります。

なので、大事なことは個々のチームメンバーが
「チームのために、誰かのために、貢献したい!」
「それが自分にとって最も喜ばしい事だ!」

という想いを持てるようになることです。

★チームのヴィジョン(目的)をメンバー同士が共有していること

チームのヴィジョンが不明確で、皆で共有できていないと、
メンバーはそれぞれバラバラの行動をとり、
一向に良い方向に舵を切れません。

・何のためにこのチームは活動しているのか?(目的)
・目的を達成するために、どこを目指すのか?(目標)

このヴィジョンを明確にすることで、、
メンバー各々のベクトル(方向性)が一致し、
創造性やエネルギーが産まれます。

またヴィジョンが明確になると、
メンバー各々が主体的に自らの役割」を考え始めます。

「自分の強みを生かして、チームに最大限貢献できることは何か?」

この個々のメンバーの役割が明確で、
メンバー個人が「具体的に行動するときのイメージ」が持てると、
そのメンバーは不安や迷いがないので、思いっきり行動できます。

★私たちJBS武蔵の「ヴィジョン」を例に

「子ども達が将来、彼らの人生を力強く歩んでいけるような人間的なベースを作ること」
にあります。

そして、ヴィジョンを叶える為の「目標」は、2つあります。
①子ども達に、野球スクールの指導を通して、技術的に上達するプロセスを経る中で、
自信や勇気、やり遂げる力、他者貢献心、自主自律の心などを育んでもらう

②子ども達にとって、最も身近で一番接しているお父さんやお母さん、
チームの指導者さんをサポートすることで、
子ども達の周りのチームの環境を充実したものにしていく。

チームが良くなれば、個人は良くなりますし、
個人が良くなれば、チームも良くなります。

これは、パートナーの下広志(しもひろし)コーチといつも話をしながら、
お互いにヴィジョンや目標を共有し合っています。

ただ、野球がうまくなるだけの野球スクールでは、ダメだと感じています。
子ども達が社会に出た時に、自信や勇気を持って、自らの人生を切り開いていけるように、
JBS武蔵・保護者の皆様・子ども達の三位一体の信頼関係・協力関係が大切になってくると、
思っています。

みんなで協力して、子ども達の未来を
輝くものにしていけるように
頑張っていきましょ!!

<まとめ>

①まず、メンバー間で『信頼関係』を構築する
②『ヴィジョン(目的)』がメンバー同士で共有されている状態を作る
③ヴィジョンから組み立てた『
目標』にメンバー各々がコミット(約束・積極的な関わり)する
④メンバーの役割が明確で個性(特性)を生かしきる

以上の①~④の指針をもとに具体的な行動プランに落とし込んでいってみてください。
ぜひ、あなたが考える「最高のチーム像」に向かって、
チーム作りを楽しんでみてくださいね!^ ^