俺の育成論

子どもが、主体的に、勝手に物事に取り組むようになるには?

こんにちは!
JBS武蔵の河合です。

「うちの子、平日に自主練や素振りをしないんです」

「ゲームばっかりやって、コツコツ野球の練習しないんです」

「言わないと、中々自分からやらないんです」

スクールでもこのような声をよく聞きます(笑)

 

今日は、

子どもが、主体的に物事に取り組めるようになる方法

をお伝えします!!

 

まず、質問ですが、

あなたは、どんな時に、
何かをやりたい!、もっと続けたい!と思いますか?

 

自分の場合ですが、

「自分から進んでやりたい!もっと続けていきたい!」

と思える時は、

①こうなりたい!という願望がはっきりしている時

②そもそもその行為をやること自体が楽しい時

この2つです。

 

①こうなりたい!という願望がはっきりしている時

例えば、

・ホームランが打てるようなバッターになりたい!

・クリーンナップを打ってもっと活躍したい!

・あのプロ野球選手みたいに華麗なプレーをしてみたい!

 

このように、自分の心が踊るようなイメージを描けている時に、

その為の手段として、もっと練習をやってうまくなろう!とします。

 

で、もしこの願望自体を選手が持てない時は、

周り(指導者・保護者)から

「こうしなさい!ああしなさい!」

と言われていることがあります。

 

子どもは、

「コーチ、お父さん、お母さんがそういってるからそうするのが正しいし、そうすべきなんだ」

と思います。

 

そして、それに応えるための努力をしますが、

自分が主体的に決めた願望、選んだことではないので、

どこかで、義務感で続けることになってしまったりします。

 

また、結果(他人が望むもの)に縛られすぎて、

結果がでないとやめたくなったりして、コツコツ続けるのが難しくなります。

 

願望は、持たされるものではなく、その子自身が一番知っているものです。

子どもは、様々な経験・体験を通して、自分の願望を明確にしていきます。

 

②そもそもその行為をやること自体が楽しい時

例えば、

・ゲーム、マンガなどに熱中してたら、勝手に時間が過ぎていた。

・好きな勉強なら集中力が切れず、永遠とやっていられる。

・野球で自分の成長(できなかった事ができるようになる)を感じられることが嬉しくて、楽しい。

 

で、実はこの②が一番大事なのではないか?

と思っています。

 

「楽しさ」というのは、人それぞれの尺度がありますので、

一概にこういうのが楽しいというのは無いです。

ゲームで言えば、少しずつ自分のレベルが上がって、クリアーしていくことが楽しいとか、

マンガやアニメなどは、ストーリーに引き込まれて、時間を忘れるほど楽しいとかですかね。

 

私の例です言いますと、

5歳から野球を初めて、プレーヤーとして20年近くやりました。
(最近はまた草野球をやり始めました^^)

野球のプレー(投げる・打つ・守る・走る)自体が楽しいし、
結果がでると嬉しいということももちろんあるのですが、
(子供の頃は、結果がでると嬉しいという要素が強かったように思います)

それよりも、
今はどちらかと言えば、野球のプレーをする時に

・何か小さな新しい発見があって嬉しい

・創意工夫することが楽しい→こういうプレーを試してみよう、こういう意識でやってみようなど

・仲間が楽しめるように、自分が仲間に貢献できるのが嬉しい

ただ参加するという姿勢では得られない部分で、楽しみを見出すようにしています。

また、結果がでようがでまいが、その結果しだいでやめたくなったり、やりたくなったりはあまりしません。
(高校の頃とかは、結果がでないと落ち込んでモチベーションが下がったりしてました。)

 

自分が工夫したり、何かに気づけて成長出来たり、仲間に貢献できる事

それ自体が楽しいのです。

 

この楽しみは、どこから出てくるかと言うと、

「自分から主体的に目の前の事を楽しもう」

という前提でやっているからです。

 

逆を言えば、

受け身で、人から言われたとおり、言われたまま、

目の前のことに向かい合っていたら、

自分がどうしたいか?どうなりたいか?もわからなくなる。

 

だから、

私たち大人がまず大事なのは、

大人自身の主体性を取り戻すということです。

・どうしたら、もっと子ども達が伸び伸び楽しく野球ができるかな?
・どうしたら、彼らが主体的に物事を取り組めるようになるかな?
・どうしたら、自分は子ども達にもっと貢献できるかな?
・自分自身の願望(こうしたい、こうなりたい)を確認する時間をとってみる

「1日ひとつ何か新しい発見をする」

というのをテーマにしてもいいかもしれません。

 

そして、子ども自身の「できる力」を信頼してあげてください。

彼らは、大人の自分たちより、目の前のことを楽しむ秘訣を知っていますよね^^

 

子どもに、

とことんまで熱中させてみる。

転ばぬ先の杖ではなく、失敗もさせてみる。

失敗を受け入れさせる。

 

子どもが、

興味や好奇心から、動いていくのを見守る。

日々、楽しいな、もっとやりたいな、もっとこうなったらいいな、

という願望をベースにできるように、

子どもを良い意味で放っておく。

 

やりたいことをやりたいだけ、がんがんやっていく経験が

子ども達の才能を育てることになりますね^^

 

その夢中になった経験が、

子どもが将来社会に出た時に、

自ら主体的に、力強く人生を切り開いていく力になると

感じています。