どんな声かけをすれば、選手が最もパフォーマンスを発揮するのか?

さて今日は、試合中や練習中の時の「選手への声かけ」についてお伝えします。

小学生、中学生の野球チームの試合観戦によく行くのですが、
声かけによって、選手が萎縮してしまったり、逆にのびのびプレーできたりしています。

子ども達にはどのような声かけが有効なのか?
どうすれば、子ども達のパフォーマンスが最も発揮されるのか?

そのような内容について書いていきます。

 

声かけは2種類ある

まず、何のために選手に声をかけるのか考えると、
主に2つの目的があると思っています。

①選手の行動内容に対して指示するため
②選手の心理面をサポート(支援)するため

指示(何をするのか?)と支援(どんな心でするのか?)。

声かけは、この2つに分類されます。

それでは、順番に解説していきます。

 

指示の声かけの役割とは?

指示の声かけの役割とは、

「〜しよう」、「〜しなさい」、「次こういうプレーがあるよ」

という感じで、「何をすればいいのか」を明確にする効果があります。

【よく試合中に指導者がよく使う「指示の声かけ」の例】

「声出していけ!」
「守備位置をもう少し左に変えて!」
「ピッチャーのストレートを狙っていこう」
「打席は後ろに立て!」
「リード大きくとって!」

などなど、選手に次にとるべき行動内容を指示する場合にかける声はよく使うと思います。

指示の声掛けをする際の注意点としては、
指示の声かけの時に、その行動をとる目的や意味をわかりやすく伝える必要があります。

上記に出した指示の声かけの例にも、目的や意味があるはずです。
例えば以下のようになります。

行動内容 目的・意味
声出していけ!

集中するために、場を空気を良くするために、相手にプレッシャーを与えるためになど

守備位置を少し左に変えて

さっきの打席で左に打球が飛んだから

ピッチャーの初球を狙っていこう

初球はストライクを取りに来ているから

打席は後ろに立って

速球に遅れているから

リードは大きくとって ピッチャーにプレッシャーを与えたい場面だから

 

そして理想を言えば、選手自身の考える力を伸ばしたいのであれば、
あえて「指示しない」という選択もあります。

選手自身が自ら考えることを促すような指示や問いかけが出来るのが、
今の時代に本当に求められる声かけなのだと思います。

 

支援の声かけの役割とは?

支援の声かけは、

「信じているよ」
「応援しているよ」
「思い切ってプレーしよう」

というような声かけで、選手の心を整える効果があります。

緊張していたり、不安になっていたり、人の心は様々に移り変わります。

そして大抵は「いまこの瞬間、大丈夫と思えていない」ことで、
緊張したり、不安になったりします。

スポーツ選手のパフォーマンスが最大に発揮されるのは、
やるべきことが明確にわかっていて
心が落ち着いていて目の前ことに集中できる状態です。

 

この選手の心を整えるのに非常に効果的なのは、

周りの指導者さん、保護者の方が、

選手を応援していたり、
信じていたり、
選手の話をしっかり聴いてあげていたり、
選手のことを理解しようと努めていたり

することです。

選手自身が、どんな結果であっても大丈夫だと思えていることで、
目の前のやるべきプレーに淡々と打ち込めるのです。

なので、選手への支援の声かけとしては、

「信じているよ」
「応援しているよ」
「ふぁいと〜♫」
「思い切ってプレーしよう」
「一生懸命を楽しんで!」
「今できることに集中しよう!」
「次のプレーに集中していこう!」

もし選手がプレーしていて何か失敗したら、
指導者は、結果を指摘したりすぐに指示を出すのではなく、

まずは選手の話を聞き、その場面の状況や選手の状態を理解しようとします

選手は「わかってもらえた」と思うと安心でき失敗に心を囚われなくなります

その上で、上記のような声かけをできたら選手は、次も思い切ってプレーしていこう!

とすぐに切り替えて、次のプレーに集中できます。

 

支援の声かけにより、子ども達は野球をのびのびと楽しみながら、

どんどんチャンレンジしていけるようになると思います。

 

私たち指導者や保護者の方は、選手をサポートし、応援し、楽しませる立場だと思います。

私たちは、彼らが大好きな野球を笑顔でプレーしてくれることが最大の喜びなのではないのでしょうか?

 

 

まとめ

  • 指示の声かけは、その行動の意味や目的をわかりやすく伝えることで選手も納得してプレーできる
  • できる限り指示をせずに、問いかけによって選手の自主自律の精神を養ってあげたい
  • 指示の声と支援の声のバランスが大事
  • 特に支援の声が不足しがちで選手が萎縮したりプレッシャーを感じている場合が多いので、支援の声を意識的に使う
  • 指導者自身が「いまこの瞬間を楽しむ!」という意識を持つことで、その場の雰囲気が良くなり、子ども達がのびのびプレーできる環境になる

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